全国の通信記事
2024年3月21日号
静岡中 被災地支援チャリティー御首題
【静岡中】令和6年(2024)1月1日、能登地方を震源とする地震が起こり、多くの人々が甚大な被害を受けた。この困難な状況に立ち向かうため、静岡県中部青年五明会と和党会が共同で協力し、被災者支援のためのチャリティー御首題の授与を行っている。
静岡中部青年五明会は、被災地での復興支援を目指してこの企画を立ち上げ、和党会と協力して被災者を全力で支援している。
御首題でお預かりした志納金は全額が寄付され、その使途は被災地への支援に充てられる。このチャリティー御首題によって集まる資金で被災地の復興において微力ながら力になればと思う。
チャリティー御首題協賛寺院
静岡中部青年五明会
焼津 上行寺・焼津 威徳寺・藤枝 大慶寺・静岡 法栄寺・静岡 妙像寺・静岡 世尊寺・清水龍華寺・清水 妙蓮寺・清水 妙慶寺・興津 法泉寺
和党会
御殿場 感應寺・富士 法蔵寺・長泉 本浄寺・長泉 圓蔵寺・沼津 栄昌寺・沼津 蓮窓寺・富士宮 本光寺・富士宮 吉祥寺・富士 福泉寺・富士 蓮心寺
2024年3月20日号
山梨1 南部町妙久寺で七面堂改修落慶
【山梨1】山梨県の南端に位置する南部町は、日蓮聖人が身延に入られる際にお立ち寄りになり、波木井実長公がお住まいになっていた地でもある。 身延の急峻な山谷に向かう手前に佇む妙久寺では、日蓮聖人御降誕800年の慶讃事業として七面堂の改築を計画した。
歴史を紐解けば約300年前、当時の住職が七面大明神をお祀りする堂宇を建立し、以来信仰が繋がれてきた。戦後、茅葺き屋根から瓦葺きになってから自然の猛威の前に老朽化が進んでいた。ついには雨漏りの被害により七面大明神を始め、鬼子母神、清正公、行学院日朝上人のお像を本堂へ避難せざるを得なくなった。平成28年に檀信徒の協力のもと改修資金の積立を開始するも、物価の高騰で資材の調達が困難になり工事の開始が1年、また1年と延期された。
こうした状況が続く中で昨年、念願の着工となった。市川泰雅住職は「七面大明神様から感応のお力添えを賜り、懸念事項が一気に解決されました。建設委員長をはじめ護持会役員、総代、檀信徒の祈りが結集し工事の開始を迎えることができました」と当時のことを語っていた。
天候にも恵まれ改築工事は順調に進み、3月20日彼岸の中日、落慶竣工の日を迎えた。当日は朝に降った雨風が収まり、気持ちの良い天候の中、遷座と開堂を関係参加者で祝した。役員各氏は「寺観も改まり檀信徒の結束も強くなりました。今回の落慶をもとに、さらに信行と信仰の継承を念頭に励みたい」と話していた。
2024年3月11日号
山梨4・鎌倉日蓮堂で3.11追悼のつどい
【山梨4】東日本大震災から13年。月日と共に、私たちの関心も徐々に薄れていく。でも、震災は決して忘れてはいけないこと。今私たちにできる事を、という想いを込めて。
NPO法人災害危機管理システムアース(山梨県立本寺住職石原顕正氏)は、令和6年3月11日、日蓮聖人の辻説法跡地に建てられた鎌倉・日蓮堂にて、東日本大震災全犠牲者への祈りを込めた「3・11追悼のつどい」を開催した。
木造の日蓮聖人像が奉安された六角堂内には30人を超える参加者・参列者が訪れ、午前の部では、震災によって失われた悲しみや無念さ、やり場のない気持ちを込め、想いを託し制作されたという「希望の鐘」の軌跡を映像と語りで振りかえった。
午後には、被災地に寄り添う気持ちを、震災を風化させないという気持ちを持って、日蓮宗僧侶10名と琵琶奏者川村旭芳氏により「声明と越前琵琶によるセッション。鎮魂と平和への祈り」が開演し、追悼の音色が響き渡った。
災害発生の時刻が近づき、14時10分より、多くの参列者が見守る中、希望の鐘を点鐘し黙祷が捧げられた。
13年目の追悼を振り返り理事長の石原師は「私達は「喪と復興」の両面を担いながら、これからも「震災の日」には多くの人々と共に想いを継承し、風化させないことが必要です。どれほど年月を重ねても、震災の傷あとは被災者の心に、今だ大きく残っています。その心に、一宗教者としてだけでなく、一人の人間として寄り添い、この震災の教訓を繋いでいきたい。」と想いを語った。