全国の通信記事
2022年6月3日号
静岡西 金原明善翁の墓碑に参拝
【静岡西】令和4年6月3日 全国日蓮宗保護司会総会参加の僧侶ら30名が、第2日目の日程として浜松市東区天龍川町の妙恩寺(山澤英伸住職)を訪れ、金原明善翁の墓碑に参拝し遺徳を顕彰。保護司会会長で東京都常円寺住職の古河良皓師が墓前回向の導師を務めた。
金原明善翁は、天保3年(1832)生まれ、大正12年(1923)に他界するまで明治開国期の実業家として静岡県西部地域の大河川で「暴れ川」と有名であった天竜川流域の治山・治水などの公共事業家として、私財を投じて静岡西部地域の産業発展、災害に強い社会整備のため植林事業や利水事業に多大な貢献をしただけでなく、教育者として、さらには更生保護事業の創始者として地元では現代でも広く知られている。来年は明善翁没後100年を迎えることから、地元静岡県浜松市の「広報はままつ」誌では今月の記事で明善翁の特集記事が掲載されるなど、生涯を通じて社会のために尽力した明善翁の生きざまにあらためて注目が集まっている。
明善翁は近代的な更生保護思想の源流をつくったとも言われている。明治21年に金原明善ら慈善篤志家の有志が,監獄教誨と免囚保護を目的として、静岡県出獄人保護会社を設立した。静岡県にある日本初の更生保護施設設立の契機となったことから、今回の参拝が行われることとなった。
2022年1月13日号
静岡西 木谷祥現師本葬儀
【静岡西】湖西市の豊立山妙安寺第三十五世住職、木谷祥現師こと一要院日祥上人が令和四年一月七日遷化し、妙安寺にて一月十三日に通夜、十四日に本葬が行われた(満六十一才、世寿六十三才)。管内では声明師会副会長、修法師会会長などの要職を歴任、なかでも平成二十九年十月に浜松で開催された第四十八回全国修法師懇話会山静教区静岡大会の際は大会実行委員長として指揮を振った。自坊では多数の信徒が参拝する星祭り行事などを先代住職から引き継いで、位牌堂新築、墓地の増設、檀信徒会館の改修など寺観も一新、遷化直前の四、五日前まで法務に邁進されていた。
2021年11月23日号
静岡西 浜松市妙雲寺で入寺式
【静岡西】浜松市天竜区の成就山妙雲寺にて、11月23日、御会式ならびに法燈継承式が行われた。コロナ禍により入寺式が当初より延期されていたもので、檀信徒ならびに地元僧侶らのみの出席で挙行された。色づく山々と天竜川の景色が映える青空のもと、檀信徒らのお題目の声に迎えられた新住職一行の行列は山門前にて新たな寺号扁額の開眼祈祷を行い、木剣の音が響き渡った。
法燈継承式では三十世梅澤信義上人から三十一世梅澤仁孝上人に払子が継承された。御宝前修法に続く奉告文では新住職が、収束の見えないコロナ禍の世界的混迷と商業主義先行による宗教軽視の風潮が強まる中、行学二道に精進し広宣流布の道場を護り信仰を伝えることを力強く誓った。中村宏人宗務所長をはじめ来賓祝辞では、修法師会副会長と青年会長を務めるなど管内でも精力的に活動を積み重ねている新住職に、自坊以外にも宗門をひろく先導してもらいたいなど、祝意とともに今後の期待の声が寄せられた。