全国の通信記事
2023年5月15日号
静岡中 富士宮市本光寺で慶讃法要
【静岡中】身延山開創750年日蓮聖人足跡の霊地顕彰として富士宮市本光寺(石川浩徳住職)にて慶讃法要が執り行われた。 文永11年(1274)5月15日、鎌倉から身延山へ向かう途中、おおみやの公孫樹(いちょう)の元で休まれていた日蓮聖人のもとに里人の遠藤左衛門夫妻が供養の柏餅と麦酒、布施(鵞目)を差出した。言葉を交わすうち、遠藤左衛門の妻が子に授ける乳の出わるく困っていた事を聞かれた聖人は、いちょうの妙符を与え祈祷しこれを快癒した。のちに左衛門が出家、本光院日静と聖人より授けられ鵞目山(がもくさん)本光寺を創建した。今日までこの故事に因み「柏談義会」(かしわだんぎえ)という出乳奇瑞を讃えた法要が営まれる。檀信徒により入山750年と妙法の弥やさかえを讃えた柏談義歌題目、式衆による雅楽の音が響く中、豊田身延山布教部長より身延山から本尊が授与され、大法要が営まれた。高座説教には豊田身延山布教部長、講談師五代目 一龍斎貞花師匠が「日蓮聖人御一代記」を披露し花を添えた。石川浩徳住職は「大雨が続いた中、法要の直前に雨が上がったこと、この上なくありがたいことでございます。また参列の沢山の方々が集まって盛大な法要ができたこと涙が出るほど嬉しく思っております。日蓮聖人がお唱えくださった御題目が全国津々浦々に広がっていく。今日、総本山身延山の日蓮聖人像をお迎えしそのお顔を拝見しますとお一人お一人を励ますようなお姿は私たちの喜びそのままで御座います。より一層の皆様の精進を祈ると共に由緒のあるこのお寺へのお力添えを戴きたいと思います。」と謝意を述べた。
2023年5月13日号
静岡中 富士宮市安立寺で法燈継承式
【静岡中】富士宮市定能山安立寺にて第22世岡田晃正師から第23世岡田侑隼師への法燈継承式が5月13日に営まれた。区内法縁の僧侶並びに役員檀信徒親族、身延山学園で教鞭を取った教え子らが参列し、山門中興を果たした晃正師への労いと共に新住職の門出を祝った。
御宝前にて四條邦幸静岡中部宗務所副長による辞令伝達がなされ、教師となったきっかけを戴いた本山池田本覚寺渡邊是宏貫主はじめ参列者に新住職は感謝を述べた。式中には教え子で身延山久遠寺在院生の中田翔雲君、古志龍挙君、田中太樹君が「今まで演奏した中で一番の出来でした」と恩師の晴れの場を華やかな雅楽で彩った。
2023年5月3日号
静岡中 GWに縁日や音楽イベント
【静岡中】大型連休となった5月初旬、静岡中部管内では縁日や音楽イベントが開催され多くの人が寺へ足を運んだ。
富土市中野の法蔵寺では3日に「法蔵寺縁日&茶神888」が開かれ、子供からお年寄りまで縁日でのひとときを楽しんだ。雑節にある八十八夜での茶摘みは童謡や唱歌にもうたわれ、この日も夏の近づきを感じる陽気の中、緑茶の広報活動を行うローカルヒーロー「茶神888」が境内を盛り上げた。白木智馨住職は「八十八夜を迎えた富士の新茶を盛り上げる為にご当地ヒーローをお呼びしたり、こどもの日にも合わせて、子供たちがこども店長として出店したり、大人と一緒になってお寺に親しんで貰える様にと企画しました。」と県内飲食店や保護猫活動団体など約20店舗の協力と11回目となる溢れる程の人手となった縁日の成功を喜んだ。
また7日には富士市吉原の妙祥寺にて「第12回吉原寺音祭」と「寺っテラ市」が開催された。吉原の地は東海道五十三次の宿場町として東海一の祇園祭が知られ、川村孝裕副住職が地域の歴史と音楽を通じたイベントを開催してきた。今回も川村師による法話の後、国内外で活躍するアーティストやDJ、地域の囃子隊を中心とするメンバーが会場を盛り上げ、こぞうくんや個性豊かなワークショップが花を添えた。「どんな困難があっても御祖師さま、諸天善神さまのお守りと毎年楽しみに来寺くださる地域の方々の支えにより大盛況に円成出来ました」と、コロナ禍によって長らく延期となっていた行事を開催できた事に感謝した。