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2022年5月22日号
千葉南 勝浦市本壽寺で法燈継承式
【千葉南】5月22日、勝浦市守谷本壽寺で法燈継承式が行われ、第47世渡邉玄正師が住職を退任し、第48世渡邉玄浩師が新住職として法燈を継承した。式は午前と午後の2回執り行われ、午前中は檀信徒120人、午後は地元寺院や有縁の僧侶、親族ら80人が参列した。
法要では、47世玄正師が導師として礼盤に上がり、勧請、読経を行った。その後御宝前で荻野泰継宗務所長から辞令の伝達を受けると、玄正師から玄浩師へと払子の継承が行われた。新住職玄浩師は奉告文を読み上げると、前住職に代わって礼盤に上がり、法要の終わりまで導師を務めた。
午前の式には、千葉教区檀信徒協議会会長で衆議院議員の森英介氏も参列しており、檀信徒を代表して祝辞を述べた。
退任した47世玄正師は、昭和43年の入寺以来54年間にわたり本壽寺の護持発展に努めてきた。平成31年には住職歴50年をもって一級法功章を受章している。また、大本山清澄寺に40年間勤務し、執事長も務めた。多くの檀信徒に囲まれた午前の式中、玄正師は感極まって声を震わせながらも「檀家の皆様にはただただお世話になりました」と力強い声で謝辞を述べた。
新住職の玄浩師は、勝浦市内の寳性寺で20年間住職を務めてきた。謝辞の中で、「この20年、寺檀和融の中で色々学んできたが、それに甘えることなく1年生として心新たに本壽寺の法燈を継承していきたい」と語った。
同日午後8時には守谷海岸大駐車場で法燈継承記念花火が打ち上げられ、慶事に花を添えた。
2022年5月17日号
千葉南 旭が森銅像建立100年管区記念大会
【千葉南】5月17日、千葉県南部宗務所(荻野泰継所長)は大本山清澄寺を会場に「宗祖降誕800年・旭が森銅像建立100年千葉県南部宗務所管区記念大会」を行ない、教師・檀信徒合わせ約150名が参加した。
祖師堂で行われた慶讃法要ではコーラス・コスモスや和讃会の有志による宗歌・和讃が奉納され、導師を務めた荻野泰継所長からは御宝前の日蓮聖人御尊像へ慶讃文が奉読された。
法要後、研修会館信育道場へ場所を移し、立正大学学長・寺尾英智師により「小湊から清澄へ 若き日の日蓮聖人」の講義が行われた。
悪天候により旭が森銅像への参拝が中止となってしまったが、参加者の中には「開通したスロープも渡りたいし、新しく塗り替えられた日蓮聖人も拝みたい。晴れた日に友人を連れてまたお参りに来ます。」と再度の参拝を志す方も多く、地元檀信徒から旭が森銅像参拝への気運が高まって行きそうだ。
2022年4月19日号
千葉南 勝浦市妙潮寺で「上総五十座」
【千葉南】勝浦市伝統の説法会「上総五十座」が、妙潮寺(大沢善正住職)で4月19日から23日にかけて開催された。
後座上人(説教師)として高座に上がったのは塚本智秀師(静岡県富士宮市円恵寺住職)。5日間の高座説教で日蓮聖人一代記を御入滅まで演じた。「先輩上人から五十座の高座は高いと聞いていたが、意味が理解できた」と語り、472年を数える五十座の歴史に感じ入る様子も窺わせた。
新型コロナウイルスの感染拡大が始まって2年余り、未だに終息の兆しは見えず、今年の五十座も規模の縮小を余儀なくされた。妙潮寺では前年度五十座(法蓮寺開催)に引き続き、参拝団の人数制限や時間の短縮を実施し、感染防止に努めた。高座に取り付けられた大きなアクリル板がコロナ禍を象徴していた。
上総五十座は、天文19年(1550)、池上本門寺第11世・日現上人が、本門寺と比企谷妙本寺両本山復興のため、勝浦で大布教を行ったことに由来し、現在では市内の7ヵ寺が輪番で開催している。近年は新型コロナウイルスの影響で延期や規模縮小が続いており、早期終息が望まれている。来年は勝浦市川津津慶寺(宇野瑞正住職)で開催される。