全国の通信記事
2023年11月17日号
栃木 社会教化事業協会合同研修会
【栃木】11月17日、近澤岳生栃木社教会会長が住職を務める、妙唱寺洗心閣で栃木・茨城合同研修会が行われた。
栃木県からは社教会会員、一般参加者合わせて23人、茨城県からは相田要錬宗務所長はじめ、長谷川玄昭茨城県社教会会長、茨城社教会会員、寺庭婦人の18人の参加があった。
一切衆生の救済に必要な慈悲の心を養う為に今回は、映画「ぼくはうみがみたくなりました」(自閉症が主人公)を上映後、発達障害について「栃木県発達障害支援センターふぉーゆー」の職員杉本綾子氏に、「自閉スペクトラム症(ASD)」「注意欠如多動症(ADHD)」「学習障害(LD)」「高次脳機能障害」の特徴と対応について話して頂いた。映会を観たことで発達障害がどの様な症状なのかを知ることが出来た。研修会でも発達障害の特徴は、映画の場面を例に上げて具体的に説明をした。参加者からも「映画を観ることで、研修も分かりやすかった。」「映像と講習の両方で、具体的に理解できた。」などの感想を聞くことが出来た。
「発達障害により日常生活を送る上で困難を起たしている方々を理解し援助することは、仏教の教え『慈悲の心』そのものである。」と近澤会長は語る。
また、「日蓮聖人は『慈悲なき者を邪見という』(顕謗法鈔)、とあり、僧侶はもっと慈悲の心で、福祉活動に関心を持ち実践するべき。」とも話した。
多様化する現代に対応できる宗教として、社会福祉に関心を持つことは大切なことであり、その知識や経験は檀信徒からの信頼を得るものと確信した。
2023年10月29日号
栃木 壬生市上田寺で入寺式
【栃木】10月29日、壬生町上田寺で第54世横山明良師から第55世横山広明師への法灯継承式が営まれ、檀信徒ら約130人が参列した。広明師は謝辞で「我不愛身命 但惜無上道の精神で、この歴史ある上田寺の寺門繁栄の為に挺身して参ります。」と力強く決意を語った。同寺は“たちばな幼稚園”の運営も行なっている。広明師はすでに園長として保育園での職務を全うしており、今後は住職、園長の二刀流で更なる寺門興隆に意欲を燃やしている様子だった。
2023年10月26日号
茨城 北関東教区檀信徒研修道場
【茨城】10月26日、北関東教区檀信徒研修道場が取手市瑞法光寺(速水壽慶住職)で開催され、僧侶・檀信徒120人が参加した。
参加者はまず法要に臨み、被災地の追悼と復興を祈念。続いてお題目写経と唱題行に取り組んだ。午後には京都市蓮久寺住職の三木大雲師が「信行の大切さ」と題して講演を行った。怪談和尚として知られ、怖い話に法話を織り交ぜた「怪談説法」でテレビやラジオにも出演する三木師。怪談を始めるきっかけになった暴走族の少年たちとの交流、貧しく苦しい時期に一度は神仏を疑ったが、不思議な縁と変化(へんげ)の人に助けられた体験などをユーモラスに語り、神仏は法華経を信仰する人を見守っていると熱弁。参加者からは「話が面白くて時間を忘れて聴き入った」との声が聞かれた。
相田要練宗務所長は閉会の挨拶の中で、「今日の盛り上がりを750遠忌の機運醸成につなげていきたい」と参加者に呼びかけた。