全国の通信記事
2020年5月13日号
埼玉 「それぞれが今、できること」
【埼玉】埼玉県日蓮宗青年会(室岡良聡会長)は、新型コロナウイルスの感染拡大防止に役立ててもらおうと、5月13日にマスク2千枚を川越市に寄附した。
マスクは医療機関や子ども支援施設へ送られる。室岡会長は「青年会では毎年子ども達を集めて寺子屋を開催しているが、本年は見送らせて頂いた。厳しい状況が続くが、今できることを考え、会員と相談をし必要とされているマスクを手配させて頂いた」と語った。
また、4月2日に埼玉県川越市本應寺(星光喩住職)がフードパントリーを実施。フードパントリーとは、ひとり親の家庭や生活困窮者など、生活に困っている人を対象に食品を無料で配布する事業。市民団体と行政の協力のもと本堂にて開かれた。当日は埼玉県日蓮宗青年会会員有志も加わり、訪れた方々へ食品を配布した。主催者の星光照師は「 “支援”も大事だが、お寺を会場とする事で “支縁”も大切にしていきたい。様々な人との縁を支えていければ」と語った。今後も定期的に開催をしていく。
2020年2月20日号
埼玉 修法師会「国祷会」開催
【埼玉】2月20日修法師会(仁部前崇会長)は、さいたま市中央区妙行寺(佐々木章友住職)を会場に国祷会を開催し僧侶檀信徒あわせて約60人が参加した。法要に先立ち、日青会(穐山経生会長)による唱題行脚が行われ、妙行寺
の周辺を団扇太鼓を勢いよく打ち鳴らしながらまわった。午後12時をすぎると、本堂内では法華和讃会(金子妙香会長)の会員10人が御宝前に向かい和讃を奉演された。
引続き、仁部会長を導師に開堂式が行われ、式の終わりに仁部会長は今回の国祷会開催に際し、1年以上前から準備協力をいただいた章友住職に御礼の言葉を述べた後「この後、水行をしてまた読経三昧に入りたいと思います。今日日、国祷会を皆さんと共に信心厚く終えたいと思いますので、ご協力をお願い致します。本日は宜しくお願いします」と挨拶した。開堂式終了後、仁部会長と本年度大荒行堂を成満した5人の行僧が本堂前に作られた水行場で水行式を行い。この日の為に、佐々木妙修師(妙行寺院首)と章友住職が用意をした特注の水行桶と樽に汲まれた水を勢いよく被り、続いて本堂内で読経する修法師が、入れ替わりながら順繰りに水行を行った。国祷会では、成満僧5人を含めた20人の修法師で加祈祷が行われ、総勢20人の読経と木剣を振う音が堂内に響き渡った。最後に、章友住職が挨拶の中で「沢山のお上人にお経を上げていただき、山内を清めていただきましたこと寺を代表して感謝申し上げます」と述べて、国祷会を終えた。
2020年2月15日号
栃木 髙橋法靖師帰山奉告式
【栃木】2月15日下野市成田の妙光寺(髙橋昇経住職)にて、日蓮宗大荒行堂第参行を成満した髙橋法靖上人の帰山奉告式が営まれた。
当日は天候にも恵まれ、この時期としては暖かい日となったが、壱百日の苦修練行で身をやつした加行僧たちが下帯一枚の姿で寒水を被り始めると、祈るような眼差しで掌を合わせる檀信徒たちの姿が見られた。その後の奉告式では、若林一乗栃木県修法師会長より髙橋師に許証が授与され、続いて加行僧たちの力強い読経と法楽加持の声が堂内に響き渡った。最後に、来賓の祝辞を受けて謝辞に立った髙橋師は、行中における自身の心境を率直に語ると共に、法体健全と無事成満を一心に祈ってくれた住職と檀信徒、そして留守を護ってくれた家族に対する感謝の思い、そして今後檀信徒の幸せの為に一層精進・尽力するとの固い決意が述べられた。