全国の通信記事
2024年3月27日号
栃木 教師研修会
【栃木】宗務所は3月27日、宇都宮市妙金寺(野澤智秀住職)で教師研修会を開催し、管内僧侶12人が参加した。日立市蓮光寺住職、岡田祥導師を講師に迎え、「天台教学から見た法華経」と題して講演を行った。宗教は哲学として頭の中に留まるのではなく、実践することによって良い人格へと成長を促すものでなければならない。法華経は生きているもの、霊、粗末にされた神様に至るまで全てを救うことが出来る教えであり、成仏するということは、仏様のモノの見方、受け取り方、考え方が出来る事、仏様の心の運び方が出来るという事である。そして自分一人ではなく、“みんなと共に・みんなの為に・自分のままで”の大乗の心を持って教えを実践していかねばならないと説明した。天台教学は語句が難しく、内容の理解は容易ではない。岡田師の分かりやすい説明のもと、日蓮聖人も学ばれた天台学に触れ、改めてお題目のありがたさを実感することが出来た。
2024年3月5日号
栃木 北関東教区・布教講習会
【栃木】宗務所は3月5日、ホテルニューイタヤで北関東教区・布教講習会を開催し、教区内僧侶60人が参加した。新宿区経王寺住職、互井観章師を講師に迎え、「葬儀再考」と題して講演を行った。僧侶と檀信徒の葬儀を中心に、ひとつひとつの意味合いの確認から葬儀を行う心構えに至るまでを学んでいった。葬儀を行うには⑴コミュニケーションと誠実な対応が出来る事 ⑵相手の宗教観や文化を受け入れる事 ⑶悲しみへの適切なサポート ⑷亡くなった方への感謝と尊厳 ⑸臨機応変な対応力 ⑹プロフェッショナルなスキル ⑺公益性と透明性の七項目が肝要であるとした。現代社会では私たち僧侶は“葬式仏教”と揶揄されている。しかし、法華経を信じお題目をお唱えすることで霊山浄土へ往詣することができ、その安心を葬儀を通して伝えていかねばならない。参加者は日蓮宗の葬儀の意義を再確認した。
2023年12月14日号
栃木 ⻘年会講習会
【栃木】栃⽊⽇⻘会は 12 月 14 ⽇、栃⽊市妙唱寺(近澤岳生住職)洗心閣で、カウンセリングマ
インドの 1 つ 「傾聴」の講習会を開き管内僧侶 5 名が参加し、講習と共に実践を交えて行わ
れた。講師はアメリカでカウンセラー経験のある同寺副住職近澤洋生上人。
傾聴では相手の話と心に意識を向けて「聴く」ことが大事であり、その言葉の背後にある
感情や意図を理解する行為である。その傾聴の意味として、カウンセラーは相手の悩みや苦
しみを知ることができ、相談者は話を聞いて理解してくれる人物と認識し、相互理解する事。
悩みを抱えていると視野が狭くなり、思考の柔軟性を失い、自身の悩みの全体像を把握出来
ない事を整理し、相談者の自己理解に繋げるこの二つの意味があるとされ、相談者自身に解
決への道を探す手伝いをするのがカウンセラーと話された。