全国の通信記事
2020年10月24日号
埼玉 川口妙蔵寺で法灯継承式
【埼玉】令和2年10月24日、川口市妙蔵寺において第40世加藤大貴師の法灯継承式が行われ、檀信徒・親族約80名が参列した。
法要に先立っては、参道より行列が行われ、力強いお題目と太鼓の音が近隣に響きわたった。埼玉県雅友会の奏でる音色と共にも厳かに始まった法要では、前住職より払子が継承され、新住職は力強く奉告文を読み上げた。
前住職加藤貴和師は「自らの入寺の際に、感謝の想いを持ってお寺を守っていきなさいと激励をいただき、改めて今その想いを切に感じております。これからは新しい時代に、新しい血をいれ、新しい視点からどうかお寺を守っていってほしい。」と檀信徒への感謝と共に新住職に激励の言葉を述べた。貴和師は23年間にわたり住職を務め、本堂大改修、鐘楼再建、大駐車場新設など寺門興隆に務める一方、県内の声明師会長、修法師会長などを歴任した。
続いて、加藤大貴新住職が挨拶をし「660年以上お寺を繋いできた先師、檀信徒皆様のご先祖の名に恥じぬ事のないよう、この法灯をしっかりと繋いでいきたいと思います。混沌とした世の中において、お寺も変わっていく必要性を感じております。皆様のお力をいただきながら共に歩んでいきたいと思います。」と決意を述べた。大貴師は同寺で出家したのち、各地で研鑽を積み、現在は青年会副会長を始め、各会の役職も兼任している。檀信徒の一人は「幼少の時から知っている新住職の立派な姿を見られて嬉しかった。これからもお寺に通い、ご一緒にお題目を唱えていきたい。」と涙を浮かべながら妙蔵寺の未来に期待を込めて祝福した。
2020年10月19日号
埼玉 布教講習会開催
【埼玉】埼玉県布教師会(石黒淳明会長)主催による布教講習会が、10月19日埼玉佛教会館を会場に開催され僧侶15名が参加した。講師に、立正大学日蓮教学研究所客員所員高森大乗先生(東京都要傳寺住職)を迎え「日蓮聖人の教えを今にどう伝えるか」を演題に講演を行った。
この演題は、前年10月の布教研修会で講師をお願いした立正大学特別栄誉教授渡邊寶陽先生(東京都法立寺院首)の講演と同じ題の講演であったが、高森先生は多くの資料を持参しプロジェクターを使いながら話が進められるなど、渡邊先生とは違った視点からの講演となった。
高森先生は、コロナ禍のなかであっても大事な説法は文字にしてインターネットに配信や法要の配信することは注意しなければならないと話し、講演の最後に「基本は、お釈迦様や日蓮聖人の教えを鏡にしていかなければならない。先人からのメッセージを心にとめていただいて、これからの檀信徒教化や布教活動に邁進していただけ
れば幸いでございます」と話し講演を終えた。尚、今回の講習会ではコロナウィルス感染予防のため、参加者は全員マスクを着用し、アルコール消毒や換気、席の間隔をあけるなど感染予防に注意をしながら開催した。
2020年6月30日号
埼玉 常住寺・感應寺合同霊跡参拝
【埼玉】川口市の常住寺(濱田衞文住職)・感應寺(石黒淳明住職)は、合同で6月30日に鎌倉霊跡参拝を開催し、片瀬龍口寺と比企谷妙本寺を参拝した。この参拝は、もともと埼玉県布教師会主催で「日蓮聖人降誕800年慶讃・龍口法難750年報恩事業」として計画準備していた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になったが、それでも参拝を希望する2ヵ寺檀信徒20人とともに感染予防につとめながら日蓮聖人のご法難、死身求法のご弘通を偲んだ。「少し不安はあったが、記念する年にご霊跡にて貫首様のお開帳、ご法話をいただくことができ忘れられない参拝となった。ますます信行に励みたい」との感想が聞かれた。