全国の通信記事
2022年12月22日号
埼玉三芳町正賢寺新本堂建立上棟式
【埼玉】令和4年12月22日、三芳町正賢寺(杉英憲住職)において新本堂建立上棟式が行われ、約30名が参列した。また、葛飾にあった正賢寺の跡地に長く鎮座されていた七面大明神が新たに同寺にお祀りされ、有縁の各聖と共に法味が言上された。
正賢寺では、同年6月に日蓮宗の伝統的な四十九院法によって地鎮式が執り行われ、本日の上棟の日を迎えた。所沢市妙乗寺の山田教深師は「午前中は冷たく激しい雨が降っていましたが、法要の開始直前には日が差し込んでまいりました。七面大明神の御加護のもと、慈しみの雨によってこの道場が清められたように感じております。仏様、諸天善神のお住まいであるこの本堂に、今後多くの方が集い、心地良く幸せな気持ちになれる空間として完成する事を願っております。」と祝辞が述べられた。続いて、杉住職は、「皆様のお陰で本日の上棟式を迎えられた事を感謝申し上げます。七面大明神を新たにお迎えし、有縁の各聖と共に法味を捧げる事が出来、大きなスタートを切ることが出来ました。このお寺が多くの方が集まり、心休まる場となるよう、本堂建立に向けて精進して参ります。」と感謝と決意の言葉を述べた。新本堂は令和5年秋頃の完成を予定している。
2022年10月6日号
埼玉 布教師会が身延山団参
【埼玉】布教師会は10月6日、身延山久遠寺・思親閣団参を開催し、90名が参加した。バスの中で布教師会役員の法話とビデオで身延山の事を学び、11時より身延山大本堂にて浜島副総務の法話を拝聴。引き続き日蓮聖人ご生誕満800年・身延山ご入山750年慶讃総登詣法要を厳修し報恩のお題目を唱え、立正安国・世界平和を祈った。導師を努めた石黒淳明会長は、昨年からの延期の参拝であり、感染症拡大により開催が心配された中、定員を上回る檀信徒の参加を得て、大曼荼羅御本尊始顕750年の年に大本堂御宝前にて慶讃報恩法要を厳修できた事は誠に有難いと感謝を述べ「魂をここに留めると示された棲神の霊地にて日蓮聖人のみ心を感じ、9年後の750遠忌を目標に1日1日共に精進して参りましょう」と語った。 その後小雨の中、思親閣を参拝し佐藤別当のご挨拶、縁起説明後、お開帳参拝し日蓮聖人の厚い孝心に触れた。 参加者からはとても素晴らしい参拝に参加できて良かった。また企画があれば参加したいとの声があった。
2022年8月8日号
埼玉 僧侶3人が人命救助
【埼玉】8月8日、東京消防庁より心肺停止した男性の救助に貢献したとして、消防総監感謝状が埼玉県内の僧侶、杉英憲師、渡邊大延師、加藤良海師の3名に贈られた。
3名はボーイスカウト宗教章取得講習会の指導員として、6月5日、埼玉県各団のスカウトとボーイスカウト指導者と共に大本山池上本門寺を参拝していた。境内を参拝中、ボーイスカウト指導者である60代男性が倒れ意識がなかったため119番通報をし、救急隊が到着までその場にいた僧侶・指導員が応急手当てを行った。男性は病院に搬送され、手当てを受けた結果一命をとりとめ、その後順調に社会復帰を果たすまでに回復した。
救助にあたっては、突然の出来事に周りが慌てふためく中、僧侶になる前に航空自衛隊に入隊していた経歴も持つ正賢寺の杉英憲師による的確な指示や杉師自らが率先し人工呼吸や心臓マッサージを行った事が今回の救命に繋がった。
感謝状を受け取った杉師は「突然のことでしたが何とか助けたいと出来ることをしただけです。男性が無事に回復されたことが何よりの喜びです。日蓮聖人御入滅の霊跡で、まさにお祖師様に助けていただいた想いです」と謙遜しながら話した。
救急隊が到着までの間、本門寺に設置のAED(自動体外式除細動器)が救助に用いられたが、改めて寺院へのAED設置や僧侶の救命講習受講の必要性を感じる出来事でもあった。