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2022年5月3日号

東京南 「仏教落語寄席&池上ご首題めぐり」

DSC00440hp【東京南】宗務所(長亮行所長)は令和4年5月3日、東京都大田区池上朗峰会館にて日蓮聖人降誕800年慶讃「仏教落語寄席&池上ご首題めぐり」を開催し、檀信徒をはじめ50余名が参加した。

午前は、仏教と日蓮宗をテーマにした「仏教落語寄席」。落語・繰り弁・仏教マジックを通して、日本人の文化や伝統の中に残る信仰に触れ、親しみを持ってもらう。

落語は、真打ち・三遊亭遊史郎師匠による「お血脈」と「鰍沢」。江戸時代の身延詣の様子やお題目を唱える人がいかに身近であったかを、笑いを誘いながら人情たっぷりの語りで熱演。当時の信仰の様子は文献や浮世絵に残されるが、「動く史料」としての落語や古典芸能の貴重さを切に感じる一席であった。

高座説教の小山光祐師(妙経寺)は「心の声」を主題に、耳だけではなく自分の心で人の声やお題目を聞く大切さを説き、繰り弁「土壇場」を力演。竜口法難の緊迫した状況を肌で感じさせる迫真の演技に会場は静まり、息をのむ参加者もみられた。

手品師としての顔をもつ五太子晃龍師(妙法寺)は「仏教」×「マジック」を披露。異体同心をテーマとする「散華」は、6枚の華葩を参加者各自がシャッフルして撒いていくと、各々の手元に「妙」と書かれた華葩だけが残る。マジックを通して仏教の教えを伝える数々の妙技に惜しみない拍手が送られた。

昼食後、参加者はお会式万灯と纏(まとい)作りを体験。幾重に重ねた紅白の和紙を丁寧に広げて万灯華を揃え、纏の馬簾(ばれん)には各々願いを書き入れ、束ねて祈りの纏を作り上げた。万灯と纏は6月18日開催予定の宗務所主催「宗祖降誕800年報恩唱題行」に奉納される。

午後は4グループに分かれ、池上山内の日蓮宗寺院七ヶ寺を巡る「寺町ウォーキング」。池上本門寺を基点に、本山大坊本行寺、安立院(生駒雅幸住職)、永壽院(吉田尚英住職)、照栄院(石川龍彦住職)、本成院(三瓶宗正住職)、理境院(大場耀裕住職)を参拝した。各寺院では住職よりお寺の縁起と本門寺との由縁が解説され、宗祖ご入滅の地を未来に繋げようとする諸先師の思いと歴史を強く感じることができた。2時間の行程を終え、大堂前で記念撮影をして解散となった。参加者には七ヶ寺のご首題が事前に書き込まれた『宗祖降誕八〇〇年慶讃オリジナル御首題帳』が記念に配られた。

当初は午前と午後は別々の企画であったが、新型コロナウイルスの影響により内容の変更や延期を重ね、実施可能な形を模索しての合同開催となった。参加者の一人は、「日蓮聖人とご降誕に思いをはせる1日だった。コロナ禍でお寺にお参りすることも躊躇していたが、主催の僧侶の方々がしっかりと感染対策を講じてくれて安心して参加できた。今回巡った寺院以外にも池上山内には多くの寺院があるので、頂いたご首題帳をもって引き続き参拝を続けたい」と笑顔で意欲を示した。

2022年4月5日号

東京南 日蓮聖人降誕八百年慶讃法要

東南220418②hp【東京南】宗務所(長亮行所長)は令和4年4月5日に大本山小湊誕生寺祖師堂にて、「日蓮聖人降誕八百年慶讃法要」を勤修し、40余名の教師が参列した。当初は檀信徒とともに団体参拝を予定していたが、新型コロナウィルスの感染状況に鑑みて参列は教師のみとし、檀信徒はオンラインでの参列となった。法要に先立ち、南部青年会会員の唱題行脚が配信され、南部布教師会副会長石川龍彦上人による誕生寺の縁起がされた。

大本山誕生寺・執事長角濱監鏡師から御経頂戴の後、長所長に導師の委嘱がなされた。灑水散華、式衆が奏でる声明、修法師による修法、全員で唱えるお題目が堂内に響き渡り、日蓮聖人への報恩感謝の法要となった。式中には、檀信徒を代表して東京都南部檀信徒協議会会長・岡田一弥氏より蘇生の誓いが述べられ、令和2年9月より管内檀信徒に拝書いただいた約4,925枚のお題目拝書をご宝前に納経し、ご報恩の誠を捧げた。

式終了後の謝辞で長所長は「お祖師さまの御前において、降誕八百年の団参法要がオンライン参加の方々と共に開催できました事、心より感謝申し上げます」と述べ、総本山身延山久遠寺発行『みのぶ』誌より「平和へのメッセージ」を引用し、「更なる法華経・お題目布教を共に精進して頂きたい」と語られた。

参加した教師からは、「日蓮聖人降誕の地でお経が上げられて嬉しかった」「コロナ過になり、お会い出来なかったお上人と共に法要が出来て有難かった」といった声も聞かれた。

2020年2月15日号

東京南 宗務所主催檀信徒研修道場

東南200313 (6)【東京南】2月15日(土)に、宗務所主催の檀信徒研修道場が目黒区八雲常圓寺(古河良晧住職)で行われ、檀信徒約50名が参加した。はじめに古河師より、「旧・碑文谷法華寺由来の法華信仰」と題してスライドを用いた講演がなされた。碑文谷法華寺(現・天台宗円融寺)は日蓮聖人の高弟日源上人が弘安6年(1283)に天台宗法服寺を改宗し、江戸期には末寺75ヶ寺を擁する日蓮宗の名刹寺院として栄えた。しかし、不受不施論争の際、江戸幕府の命を受け元禄11年(1698)天台宗に改宗され、四百年余りに及ぶ日蓮宗寺院としての歴史を閉じたとされる。古河師は「宗門は十七世紀頃の不受不施問題で大きな外圧を受けて二分され、流罪を受けた上人方、ご信者の方々のご苦労は想像を絶したものと思われる。不屈の精神のもとに数々の困難を忍んでこられた先師たちの気持ちを受け止め、いかなる状況においても世の平安と人々の安寧を願い、法華経信仰を受け継いでいかなければならない」と語った。その後、碑文谷法華寺伝来の釈尊涅槃図が特別公開され、輪郭線や余白に経文が書き込まれた特徴的な涅槃図の解説がなされた。
続いて一龍齋貞鏡師より、来年の宗祖降誕八百年に向け、「日蓮聖人御一代記」の講談が演ぜられた。講談特有のズミカルな話し方に聴衆は終始魅了されていた。
参加された檀信徒の一人は「貴重な涅槃図も見ることができ、大変感動した。ぜひ皆にも見てもらいたい」と話し、充実した様子であった

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