全国の通信記事
2023年2月9日号
佐賀・小城市光勝寺で法話の集い
【佐賀】布教師会は、小城市本山松尾山護國光勝寺で2月9日、僧侶寺庭婦人檀信徒約50人が参加し、法話の集いを行った。
宮崎県延岡市龍雲寺住職吉田憲由師が「聞法の行」として、まずは心を柔らかくして聞いてほしいとし、ご縁について自坊と地域の復興の体験談を交え、「良い縁・悪い縁も仏さまのお計らい。どんな時もお題目を唱え続けていれば、仏さまが導いて下さる。時が過ぎれば気付かせてくれる。時は薬である。自坊の復興に携わった方々とのご縁の中で、お寺はお祖師さま・檀信徒・地域のものである、その一心で勤めてきた」と話した。
講師が参加者ひとりひとりと語り合うような一体となった全員参加型の法話が印象的で、
終始和やかな雰囲気の中、皆メモを取りながら熱心に耳を傾けていた。
最後に吉田師より、令和大改修に着手する護国光勝寺松島日應貫首に、浄財が手渡された。松島貫首は、御礼と共に「情熱を持った語り口で大変励みとなるお話しでした。寺院の活性化、信仰の一助となれば。また松尾山は地域のもの、九州のものであるという誇りを持ち、更に精進して参る所存です。」と述べた。
2022年6月4日号
佐賀 佐賀市國相寺で法燈継承式
【佐賀】6月4日 佐賀県佐賀市の國相寺で第28世松島正英師から第29世松島正静師への法燈継承式が営まれ初夏の晴天の下、僧侶檀信徒含め約150名が参列した。國相寺は明治42年に火災により本堂が全焼した歴史があるが、その後先代住職の尽力によりコンクリート造りの本堂として昭和30年に再建された。その本堂で法要が勤められ、前住職より払子継承がなされ、新住職は仏祖三宝の御前にて力強く奉告文を読み上げた。晴れやかに法燈が継承されたことに管内寺院、ならびに檀信徒一同大きな感動に包まれた。前住職松島正英師は約30年にわたり住職を務め、日蓮聖人御像や山門新築、墓地や境内の整備と國相寺の発展に務められた。新住職松島正静師は「お寺に生まれたご恩を返すべく、歴史を守り当山の護持発展に邁進致します。更には現代において法華経・お題目のご縁を結ぶために創意工夫し精進して参ります」と謝辞を述べた。
2021年11月12日号
佐賀 本山光勝寺でお会式
【佐賀】11月12・13日(金・土)小城市鎮西本山松尾山護国光勝寺(貫首 松島日應)に於いて、日蓮大聖人第740遠忌報恩御会式が貫首松島日應御導師の元に厳修された。12日午後7時に小城市内を約1時間かけて報恩の万灯行列が行脚し、その後午後8時から報恩御会式大法要を修め、13日にも引き続き御正当の御会式法要を営み、県内各聖・檀信徒併せて300名以上が参列した。
法要に先立ち、小城の夜町を万灯行列が照らし、お題目の声が町に響いた。今年は特別に鎮西身延山本佛寺御山主佐野前延僧正率いる本佛寺の万灯も参列、万灯の光明や纏の演舞が加わり例年にない盛大かつ厳粛な報恩の万灯行列となった。
引き続き法要が営まれ、佐賀県寺庭婦人会・本佛寺婦人会合同による和讃奉納に始まった。
本年は第740遠忌の節目なる法要であり、日蓮大聖人を慶讃し御報恩に謝すべく県内各聖・檀信徒の読誦・唱題の声が広い堂内に響き渡った。
一方松尾山内には、地元の小城高校生による竹灯籠の温かい光がともり、境内地を明るく照らしていた。これは、先9月に急逝した同級生の岩永航河さん(享年17歳)の竹灯籠のイベントを復活させたいという遺志を引き継ぎ、同級生らによって挙行されたものであり、思いがこもった一万基の灯明を松尾山へ奉納した。参拝者からは、「幻想的な光の中でお参りができてありがたかった」と感想があり、寺院・檀信徒共に日蓮聖人への思いを深めた。