全国の通信記事
2023年3月11日号
愛知尾張 護法大会
【愛知尾張】 令和5年3月11日(土)、小牧市妙林寺(山本将陽住職)において尾張管区護法大会が開催された。東日本大震災の第十三回忌に当たり、慰霊法要、法話の拝聴、地震発生時刻にあわせて唱題行の実践を檀信徒と教師あわせて130名で行い、尾張の地より東北へ祈りを捧げた。
11時30分の開式までは、震災の記憶の風化防止のパネルを本堂内に設置し、また震災当時の映像を流して東日本大震災の記憶を思い起こして法要に臨んでもらうように努めた。また、本堂前では尾張社協会(井村一誠会長)による被災地物産展が開かれ、離れた地域からも被災地を復興支援できるようブースを設置した。慰霊法要は、三大寺聡温宗務所長(犬山市妙感寺住職)を大導師に副導師6名、式衆6名で厳かに執り行われた。参加者全員が御宝前で焼香し震災でお亡くなりになった霊位に対して手を合わせた。
昼食後、13時より島根県妙法寺住職、日蓮宗常任布教師・蔵本知宏上人による「法華経に説かれる本当の幸福とは」と題された法話が行われ、耳を傾けた。その後14時40分より高尾龍友上人(一宮市国照寺住職)導師のもと、地震発生時刻に併せて唱題行を行いお題目の祈りを震災で亡くなった霊位に届けた。参加者の中には、「家でテレビを見ているだけで何も出来ずにいたと思うと、本日ここに参加して東日本大震災の事を思い一緒にお題目を唱えることができて本当に良かった」「遠く離れていても、お題目をお唱えすることや、被災地の物を買って応援することが出来る場を作ってもらえて嬉しい」といった声を聴くことができた。
2022年12月10日号
愛知尾張 一宮市心證寺ですぎと寄席
【愛知尾張】 令和4年12月10日(土)愛知県一宮市心證寺(市田弘之住職)において、すぎと寄席が開催された。すぎと寄席とは、同寺近くの銭湯「杉戸浴場」が主催するアマチュアの寄席で、20年前、先代から銭湯を引き継いだ若女将が、客は減る一方で設備は老朽化、燃料代も高騰、このままでは廃業しかないという銭湯に、なんとかして人を集め、地域の人々やお年寄りの交流の場にしたいとの思いから始めたもの。趣旨に賛同した市田住職が本堂を会場に提供している。女将自ら落語を習い高座に上がり、地元で人気のアマチュア落語家が出演し、毎回盛況となっている。38回目となる今回は、4月からプロデビューが決まっている大学生落語家や津軽三味線全国コンクールで優勝した若手女流民謡歌手など六組が出演。市田住職も寺庭夫人とともギターとキーボードの演奏を披露し、本堂を埋め尽くした聴衆の喝采を浴びた。市田住職は「寺に多くの人が集まり、仏縁を結ぶことができるのはありがたい。寺の活性化につながる。」と話している。
2022年7月25日号
愛知尾張 少年少女夏期修養道場
【愛知尾張】尾張日蓮宗青年会(河村泰政会長)は7月25日〜27日、岐阜県関市の法音寺信行道場に於いて少年少女夏期修養道場を開催し、道場生10名が参加した。お経練習や作法指導に於いて仏道修行の基本を学び、朝夕のお勤めや唱題行を通して日蓮聖人の教えに触れることでできた。また、カレー作りや水遊び、バーベキューやキャンプファイヤーなど、自然を生かした野外での研修に、コロナ過が続き複数で遊ぶことが難しくなった道場生からは笑顔が見られた。参加者の両親からは、「子供が帰ってきてから食事の前に食法を唱えてご飯を食べる姿に感動した。」との声が聞く事ができ、学校や町内の野外キャンプとは違った修養道場ならではの効果を見ることができた。