全国の通信記事
2023年8月21日号
三重 第49回少年少女のための修養道場
【三重】8月21日~22日、三重県鈴鹿市鞠鹿野寺(前原誠伸住職)で、『第49回少年少女のための修養道場』が日蓮宗三重県青年会(前原誠伸会長)主催、日蓮宗三重県宗務所(三重県桑名市圓妙寺 加藤英明所長)共催のもと開催された。
毎年、三重県内の寺院を主会場とし小学生を対象におこなうこの修養道場。本年は上は小学5年生から小学2年生の10人が参加しての道場となった。
1日目、子供たちはお経や太鼓、仏前作法の練習を行い、夜はバーベキューや花火で夏を満喫した。秋が近づき鈴虫が鳴く夜の道をお寺から5分程の宿泊施設まで太鼓を叩きお題目を唱え行脚した。
2日目はタルトケーキ作りに挑戦した。講師には長年有名店でタルトケーキ作りを学び、9月にcafe蓮華(大阪府大阪市北区浪花町)をオープン予定の大谷由佳里さんを招いた。初めての缶切り体験から始まり、中には初めてイチジクを見るという子も居た。タルト生地をスポンジやクリームで満たし、オレンジ、モモ、ブルーベリー、キウイ、ブドウ等のフルーツを思い思いに飾り最後にナパージュを塗りつけ色とりどりのタルトケーキを完成させた。子供たちが作った分は家族と楽しめるようにお土産として持ち帰った。来年も参加したいと多くの感想が寄せられ充実した2日間の修行生活を楽しんだようであった。
2023年6月7日号
三重 お寺で弦楽五重奏コンサート
【三重】熊野市 本乗寺(冨田周温住職)において、6月7日「お寺で弦楽五重奏コンサート」が開催され、本乗寺の檀信徒と地元地域の方々の34名が参加した。
この弦楽五重奏コンサートは本乗寺 冨田周温住職の弟である冨田大輔氏と桑名市出身で東京藝術大学准教授である植村太郎氏が企画。
3年前に鈴鹿市の椿大神社で第1回が開催され、今回は7日に本乗寺、8日 尾鷲市妙長寺、9日 桑名市顕本寺の3日間で行われた。
この企画は、地元地域の方に向けてコンサート会場ではないところでの演奏、また若手演奏家の育成をコンセプトとしており、今回は東京藝術大学の学生2名も参加し演奏した。
今回のコンサートではモーツァルト作曲の弦楽五重奏曲一番 変ロ長調 作品一七四 他4曲が演奏され、最後にアンコールとして蛍の光が演奏され、馴染みの曲に参加者からこの日最大の拍手がおくられた。
この日自坊での演奏となった冨田氏は、「地元の方や昔からお世話になっている方々に聴いていただけたことはもちろんであるが、祖母や家族の前で演奏できたことは、自分にとって大事な目的でもあったのでとても有難かった。」と述べられた。
2023年5月24日号
三重 訃報・中村公一師
【三重】令和5年5月24日、三重県津市 圓立寺住職 中村公一(吏観院日公)上人が四大不調のため遷化した。世寿77歳。
葬儀は同年6月2日、同県亀山市 照光寺住職 服田英一僧正導師のもと、とりおこなわれた。中村上人は昭和22年9月9日、松阪市において中村慈淳上人の長男として生を受ける。昭和45年、23歳で出家得度昭和47年、身延山にて信行道場を成満昭和54年、甲種普通試験に合格し僧階を取得平成11年、父日淳上人の遷化により圓立寺第37世の住職に就任
昭和41年より平成16年まで国家公務員として国立三重大学に奉職平成16年には生物資源学部事務長に昇進
公務員としての傍ら宗門内においては青年会会員時には会計などの中心メンバーとして活躍
三重県宗務所内において、経理に精通していた中村上人は平成15年より12年間会計監査の勤役を歴任する
日蓮宗九識霊断師として三重県霊断師会支部長に就任
平成7年には48歳で全国霊断師会の理事に就任
圓立寺の墓地の拡張整備、平成27年には本堂屋根の全面張替等、檀信徒等の教化と共に圓立寺の護持、寺観の整美に尽力された