全国の通信記事
2022年9月13日号
愛媛 四国寺庭婦人研修会3年ぶりの研修
【愛媛】9月13日、四国寺庭婦人会はリーガロイヤルホテル新居浜にて研修会を行った。はじめに不軽菩薩の二十四文を一読、所長挨拶、記念撮影を行った後に、講師で合香師である岩佐一史氏にお香について研修を受けた。講習の内容は、訶梨勒(かりろく)という特殊な臭い袋の制作・嗅覚の話・お香全体の話・沈香の本物や偽物の見分け方などについて聴き、ふだんお寺の日常にあるお香をより深く理解することができた。講師の岩佐氏によると「人間の最初にできる器官は鼻だといわれていて、逆に老化していくのも早い。認知症になる時も鼻から衰えるという研究もある。」と述べた。寺庭婦人会研修会の場で久しぶりに顔を合わせた参加者は、その絆を深めるとともに、お寺にとって大切なお香について学んだ。今年は3年ぶりに研修会を開催したため、研修後に今後の四国寺庭婦人会をどうしていくのか意見交換会が行われた。例年、四国四県持ち回りで担当県が主催になり開催している。しかしここ何年か新型コロナウイルス感染症の影響で開催できない状況が続いたことが話し合いのきっかけだ。今後続けていく方向で考えた方がよいのか、それとも2年に1回くらいに開催頻度を少なくするべきなのか、などの方向性を各県の寺庭婦人会の奥様方に話し合ってほしいという想いで意見交換会の時間をとった。香川県の意見は「一言でいえば、今後続けていけるのが厳しい。今までのように2日間お寺を空けることが難しく、実際集まれるのが3名程度になっている。当番県になった場合も、この3人に負担が全部かかってしまい、今までも大変だったということが正直なところ。」
徳島県の意見は「元々、四国寺庭婦人会ができたきっかけは普段息抜きができない奥様方がたとえ一晩だけでものんびりできるようにということがはじまりだった。4年に1度のことだし、これから若い人が引き継がなくなったら奥様のつながりがなくなってしまう。お上人ももちろん大事だが、陰で支えている奥様も自由に出られるような場があった方がよい。」高知県の意見は「他の件の奥様方のやられていることを勉強してきなさい、といわれてずっと参加させていただいてきた。しかし高知の場合には西から東に集まるのに2時間半かけて集まらなければいけないため、話し合いをするだけでも1日かかってしまう。実際活動できているメンバーも3人しかいない。そのため想いとして続けていきたいが、高知が当番県になったときに正直厳しいのが現実。」
愛媛県は、「今回愛媛県の担当だったが、コロナのこともありなかなか集まれず、東予の奥様方と宗務所におんぶにだっこみたいな感じでとても助かった。今回なんとかできてホッとしている。これから1泊が難しいようなら日帰りで、できれば中国地方も含めて回ってもらえれば、8年に1度くらいになるなど、何とか形を変えてでも続けていただきたい。この会があるから、外に出て他の寺庭婦人会の奥様方のお顔もみられて元気をもらえるし、明日から頑張ろうとなる。」などの意見があった。最後に、愛媛県宗務所の清家静元所長から「今回話し合った意見を次回の中四国所長会議にて、できれば中四国9県持ち回りでの開催の希望があることを伝え、来年については担当の香川県に引き継ぎ開催をお願いする」と話がまとまった。
今回研修会に参加し、「今まで興味も知識もない中で初めて知るお香の深さと心身に良き効力を知り、お香は生活に不可欠との認識を深めました。又、参加の皆様の楽しい会話と充実した内容に感謝申し上げます。次回を楽しみにしております。」と感想を述べた。
2022年7月22日号
愛媛 四国中央市経王寺で修養道場
【愛媛】7月22日に愛媛県四国中央市豊岡町の経王寺(八竹光一住職)にて日帰りの子ども修養道場が行われ、コロナ禍の為感染対策をしながら、14名の子ども達が参加した。
初めに本堂内にて、参加した全員で開校式を行いました。お経や、お題目を唱え、子ども修養道場が無事に終えられること・学力増進などの祈願をした。また自己紹介をし、楽しく過ごす約束事を確認した。
午前中は、夏休みに入ったばかりもあり自分達で持ち寄った宿題に取り組み、昼食にはみんなで食法を大きな声で唱え、食事中は、コロナ対策もかねて、静かに黙食をした。午後からは近くの海水浴場で遊び、お互いの仲を深めた。お寺に戻って閉校式を行いあっという間に、日程を終了した。
参加した子ども達は、普段、顔を合わせない友達や違う年齢の子と交流し、心から楽しんだ。その一方、お寺に来た厳しさもあった。食法を唱えたり、太鼓を打ちながらお題目を唱える事で、自然とお寺に触れられる様に工夫されている。
初めは「太鼓が上手く打てない」「お焼香の仕方が分からない」子も見えたが、何回も参加の高学年の子どもが低学年の子どもを教えている姿もあった。参加した子どもは「来年もまた参加したい。」と話していた。
2022年7月10日号
愛媛 世界平和を祈り千羽鶴を千鳥ヶ淵に奉納
【愛媛】7月10日に太田智健師(法徳寺住職)は檀信徒ら6名と共に法徳寺(愛媛県今治市宮ケ崎甲609‐1)で、千鳥ヶ淵に奉納する千羽鶴を作成した。事前に世界平和のために折った折り鶴を、1羽1羽ていねいにまとめながら、色とりどりの千羽鶴ができた。
折り鶴は有志の檀信徒が作成しており、今年もダンボール一杯作成した小学生もいた。その活動は大きいものではないものの、10年以上も続けられている。近年は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、思うようにお寺にお参りできない状況が続いている。当日活動した檀信徒らは感染対策を行いつつも、近況報告や千羽鶴の作成手順などをお互い話し合った。
この活動は愛媛県管区教化センターの活動として愛媛県各地区の寺院で行われており、少しでも世界が平和で安心して暮らせるようにと願いが込められている。今年もまとめられた千羽鶴を毎年8月15日に営まれる千鳥ヶ淵戦没者追善供養並世界立正平和祈願法要にあわせて奉納する。