全国の通信記事
2023年7月29日号
広島 第1回死の体験旅行Ⓡin本覚寺
【広島】 広島市中区の本覚寺(渡部公友住職)で、7月29日、第1回死の体験旅行Ⓡin本覚寺が、広島市内外より5名の参加者にて開催された。
死の体験旅行Ⓡとは、欧米のホスピスで開発されたと言われるワークショップで、自分にとって大切なものを書き出し、ファシリテーターが語るストーリーに合わせて、時には諦め、時には手放す、死に至る過程を疑似体験するプログラムとなっている。
今年2月に大分市常妙寺(永石光陽住職)でワークショップを体験した渡部住職がその内容に感動し、5月に講師養成講座を受講したのち、準備を進めていた。
広島市在住の男性参加者は、「軽い気持ちで参加したが、普段、自分自身が意識していない部分に気付きを得た。また機会があれば参加したい」と感想を述べた。渡部住職は「死を見つめ、生を考える学びの機会として、今後も本覚寺で定期的に開催していきたい」と抱負を語った。(中谷康韻支局長)
2023年7月22日号
広島 夏休みお寺宿泊体験
【広島】 広島市中区の本覚寺(渡部公友住職)で、7月22・23日、コロナ禍前の2019年以来となる1泊2日の【夏休みお寺宿泊体験】が開催され広島県内だけでなく、遠くは山口県からも応募があり、小中学生男女20人が参加した。
2日間のカリキュラムは、写経・読経などの修行体験、広島中央公園ファミリープールでの水遊び・花火などのレクリエーション、被爆体験伝承講話の聴講や被爆遺跡を巡るフィールドワークなど、広島の地域性を活かした取り組みとしてキャンセル待ちになるなど、保護者からも大変好評である。
特に、今回は本覚寺付近の宿泊施設からの提案で、大浴場に入浴してリフレッシュするサプライズ企画もあった。また、朝勤後には渡部住職から、フードロスなどの社会問題から仏教の「自業自得」の教えを聴聞し、初めて法話を体験したという参加者もいた。
普段お寺に行くことが少ない参加者からは、「お寺に対するイメージが変わり、こんなに楽しい所だとは思わなかった」という感想が寄せられ、渡部住職は「来年も更にカリキュラムを改善し、意義ある体験をしてもらいたい」と語っていた。
2023年4月8日号
広島 宗門史跡常國寺で千部会開催
【広島】四月八日から十日の三日間、広島県福山市宗門史跡常國寺(濱田壽教住職)において法華経読誦漸読千部会が営まれた。
この千部会は明治十二年から続く行事で、毎年四月に開催され地域の風物詩となっている。
今年は、東日本大震災第十三回忌の回向と、並びに世界各地における戦禍軍事侵攻の早期終結と世界平和が祈られた。
二日目には、コロナ禍で中止されていた「天童音楽法要」が四年ぶりに開催された。
法要にあたっては、日蓮宗イメージキャラクター「こぞうくん」、福山市イメージキャラクター「ローラちゃん」「鞆龍馬くん」が駆けつけた。
小学校新一年生を中心に二十三人の天童が出仕し、お釈迦様に甘茶をかけ、花・灯明をお供えした。天童たちは、自分たちが書いた絵馬を読み上げてもらい、修法師によるご祈祷を受けた。千部会会期中は多くの参拝者と子どもたちで賑わい、天童を務めた子の保護者は「ご先祖様の供養もでき、子どもは初めてご祈祷を受けることができて、有難かったです。」と語った。千部会を通して、子や孫へとお題目のご縁が受け継がれていっていた。