全国の通信記事
2022年5月29日号
広島 広島市本覚寺で法灯継承式
【広島】広島市本覚寺で五月二十九日、境内整備事業落慶と第三十三世渡部康國師から第三十四世渡部公友師への法灯継承式が営まれ、僧侶檀信徒約七十人が参列した。
康國師は昭和六十年に入寺以来、本堂・会館の新築など寺観を一新して寺門興隆・檀信徒教化に努め、宗門では広島県宗務所長・宗会議員などに就任した。更に今年になって広島刑務所教誨師としての長年の活動により藍綬褒章を受章した。
公友師は平成八年から師父である康國師の下で、副住職として様々な活動を続けてきた。令和元年十一月に住職に就任し、日蓮聖人ご降誕八百年慶讃事業として境内整備を行うなど、持続可能な寺院運営を模索している。
晴れて新住職として挨拶した公友師は「本覚寺創建以来四百三十二年の歴史をしっかりと受け継ぎ、次世代にバトンタッチ出来るよう、今後の人生も寺檀和融・令法久住に邁進します」と誓っていた。
2022年2月22日号
広島 福山市常國寺唐門が県の重要文化財に
【広島】広島県福山市常國寺の江戸時代中期に造られた唐門が、県の重要文化財に指定された。指定の理由は、室町幕府第十五代将軍足利義昭と常國寺の関係性を、江戸時代の職人たちが建物形式やデザインで示したことなどが挙げられている。県の重要文化財になるのは11年ぶり、建造物としては46件目の指定となった。
濱田壽教住職は、「450年の時を経て、将軍門が今もお寺にあるのは、皆さまのご先祖が、御題目信仰と共に、歴史を受け継いでこられた証(あかし)です。指定の喜びを共に致しましょう」と語られた。
2021年5月26日号
全国親師法縁中四国ブロック広島大会
【広島】広島県福山市宗門史跡常國寺(濱田壽教住職)に於て、五月二十六日、第六十四回となる全国親師法縁大会が開催された。親師法縁とは、室町時代に活躍された久遠成院日親上人を縁祖と仰ぎ、法縁の寺院は全国に約七百ヶ寺ある。大会当日は、新型コロナウイルス感染拡大防止の為、他県からの参加を中止し、広島県内の教師・二十名が検温・消毒・マスク着用等の感染防止対策を徹底して法要が奉修された。
『報恩法要』では、全国親師法縁縁頭・京都本山本法寺貫首瀬川日照猊下より、事前に録音された勧請・回向・祈願・挨拶文が流され、縁祖日親上人を始め先師に報恩の誠が捧げられ、併せて新型コロナウイルス収束祈願が成された。また、法要の導師を勤めた常國寺住職濱田壽教師によって、全国より寄せられた多くの塔婆供養の読み上げが成された。来年の大会は、山梨県身延山岸之坊で開催される予定である。