全国の通信記事
2024年2月29日号
岡山 「報恩のつどい」
【岡山】2月29日、岡山芸術創造劇場ハレノワにて「報恩のつどい」が開催された。このイベントは、令和13年に迎える日蓮大聖人750遠忌に向けたスタート地点と位置づけられ、約1年前からの企画準備を経て実現した。岡山県内から檀信徒や僧侶を含む1000人以上が参加した。
第一部では、音楽法要が行われた。声明師会と修法師会の会員約50名が出仕し、和讃会や寺庭婦人会コーラスも参加し、壮大なものとなった。
続く第二部では、秋田県本住寺住職の山口顯辰上人による高座説教「日蓮大聖人御一代記」が観衆の注目を集めた。山口上人は舞台中央に設けられた高座の上で日蓮聖人のご誕生からご入滅までを1時間にわたり繰り弁で語られた。
最後に、平野信行岡山県宗務所長が「今大会が皆さまの信仰の糧となってほしい」とお礼の挨拶を述べた。参加者からは「とても素晴らしい経験をさせていただき、参加してとてもよかったです」という声が聞かれた。
2024年2月10日号
長崎 信徒青年の集い佐世保地区大会
【長崎】令和6年2月10・11日、長崎県では「信徒青年の集い 佐世保地区大会」が開催された。長崎県では平成15年より「信徒青年の集い」を開催している。本会は長崎県日蓮宗信徒青年会(金子宗弘会長)が主催する学習・交流の場である。前回の開催は令和元年、感染症の影響で4年ぶりの再開となり、1泊2日の行程で長崎県佐世保地区を会場に実施された。
1日目は佐世保市日親寺において開会式では、県内青年僧の御祈祷を受けてそれぞれの健康・信仰の充実を祈っていた。その後、日親寺住職の今泉智薬上人の講演が行われた。柔らかな語り口の中にも信仰の熱量が伝播するようなお話で、信徒青年は深くうなずきながら耳を傾けていた。そして、日蓮宗宗務院より太田順祥伝道課長の講演となった。東京の宗務院より講演にいらっしゃるといことで、はじめは聴衆の方が緊張していた。しかし太田課長のお話が始まると、洗練されたお話しに会場はときに笑い、ときに納得の表情で聞き込んでいた。日蓮宗信徒として柱となる日蓮聖人の三大会の話は大変勉強になったと参加者が語っていた。
2日目は朝から佐世保市内の寺院を参拝した。日親寺・正法寺・立正寺の3ヶ寺を参拝し、それぞれのお寺の歴史や風習を自分の目で学び、それぞれの菩提寺に持ち帰るものが多かったように思う。
日頃会うことがない信徒青年同士が「横」の交流を深める機会となり、来年の再会を約束して解散となった。長崎における日蓮宗の盛り上がりは、僧侶だけではなく中心となる檀信徒もそれを担っていることが感じられる取り組みであった。
2023年11月10日号
大阪豊能 第54回護法大会
【大阪豊能】11月10日能勢町浄るりシアターで宗務所主催、檀信徒協議会後援の第54回護法大会が開催された。本年は、コロナ感染症による人数制限はなく僧侶檀信徒360人が参加した。
第1部は、桑木茂光宗務所長を導師に開会式を厳修。緞帳が上がり開式すると、会場後方より身延山久遠寺の布教隊が唱題行脚で壇上へと上がり法要に花を添えた。平岡勝美檀信徒協議会副会長が大曼荼羅の御宝前に進むと、会場の檀信徒と共に「宗徒信条の要」を声高らかに奉読した。
第2部は、身延山久遠寺布教部長の豊田慈證師による『良縁を結ぶ~身延山開創750年によせて~』と題する法話を拝聴し、参加者は日頃よりお題目をお唱えし、心を磨き精進することの大切さを改めて学んだ。
第3部はウクライナ支援チャリティー特別企画としてウクライナ出身の世界的オペラ歌手でありバンデゥーラ奏者であるオクサーナ・ステパニュックさん、ピアニストの比留間千里さんによる演奏が行われた。アンコールの2曲を含む計12曲が披露され、参加者の1人からは、「高尚な歌声と声量に圧倒されました。この様な演奏は、テレビ等でしか見たことしかなかったので、実際に会場で見させていただき感動しました」と感想をいただいた。
チャリティーによって集まった支援金は、オクサーナさんを介して日本製の止血帯購入に充て、ウクライナ本国に送られる。
最後は所長を導師に、青年会出仕のもと唱題行を行い閉会。
またコロナ禍により中止していた第9回写真コンテストが行われ、参加者の投票で選出された優秀作品には、表彰状と記念品が贈られた。