全国の通信記事
2024年3月11日号
宮城:石巻市久円寺で3.11東日本大震災慰霊法要
【宮城】宮城県宗務所は令和6年3月6日、東日本大震災慰霊法要を石巻市久円寺で行い、導師を務めた谷川海正所長のもと宗務所職員8名が犠牲者へ祈りを捧げた。
法要終了後、谷川所長が「昨年13回忌を迎えましたが、1月1日に起きた能登半島地震で、東日本大震災の時の辛さを思い出したとともに、被災地の方との心や様々な面でのつながりの大切さを改めて感じました」と挨拶し閉式した。
2024年3月10日号
岩手 東日本大震災慰霊法要
【岩手】令和6年3月10日及び11日の2日間に於いて、主催:東日本大震災慰霊法要実行委員会、共催:岩手県日蓮宗青年会(実行委員長・青年会長 三浦惠導)が呼びかけ、岩手県釜石市日高寺(菊池錬城住職)に於いて、13年目となる第9回東日本大震災慰霊法要が執り行なわれた。10日午後6時より、同寺本堂にて御逮夜法要・キャンドルナイトが執り行われ、全国の青年僧と県内の日蓮宗檀信徒より募った500個のメッセージキャンドルの燈火で「3.11祈り」と各文字を表して、慰霊復興の祈りを捧げた。翌11日の震災祥月命日には、午前10時より市内慰霊復興行脚を実施、港の魚河岸テラスから同寺(約5キロ)までの道のりを行脚し、市内に団扇太鼓の音と青年僧の唱える御題目の声が響き亘った。また午後1時より同寺本堂にて、参列者が涙を流し合掌する中、菊池住職導師のもと慰霊法要が執り行われた。御逮夜法要と慰霊法要はYouTube及びインスタグラムによるライブ配信を実施、現地参列者だけではなく、オンライン参列者も一緒に、震災犠牲者諸霊位の安祥と被災地早期復興の祈りを捧げた。午後2時46分、同寺本堂内にて、市内防災サイレンと共に黙祷の時を迎え、早期復興と仏果菩提を祈り、第9回慰霊法要を結びとした。尚、2日間の様子は、YouTubeにて「岩手日青チャンネル」またはインスタグラムにて「iwate_nissei」と検索すれば、いつでも視聴が可能である。
2024年3月6日号
大阪三島 大人の学び場 即是道場
【大阪三島】大阪府三島宗務所(魚井啓瑞所長)は、3月6日に高槻市本行寺(山口貴大住職)にて「大人の学び場 即是道場」を開催した。同宗務所では昨年度まで「檀信徒のつどい」という名称で様々な寺院を巡る団体参拝を行っていた。しかし、参加する檀信徒の関係づくりをより重視するべきという声が上がり、それを受けて今年度から新しい企画として「大人の学び場」が立ち上げられた。講師は福井県妙智寺住職の坂井是真師。
本年の企画は大阪府三島修法師会(山口貴大会長)・青年会(三好億人会長)・檀信徒協議会(梶村正俊会長)とも連携し、参加者と寺院の距離を近づける工夫が見られた。
当管区の修法師会は数年前より「一日行堂」を開催しており、今年はあえて「大人の学び場」と同日・同会場での開催とした。水行や大祈願祭と称する法要を、「大人の学び場」の参加者と同じ空間の中で厳修することにより、自然と興味を持つことができるように配慮した結果である。
また、研修の感想を語り合う時間には、ファシリテーターとして各グループに青年会員を配置した。若手僧侶が加わることにより参加者たちは安心して話せたようで、どのグループも積極的な意見交換や感想が飛び交っていた。もっとも、場が温まるまでは踏み込んだ発言が難しいことから、各グループの檀信徒協議会委員たちが話題の提供に尽力した。「講師先生の実体験を基にしたお話は、とても良かった。本当に目頭が熱くなった」という檀信徒協議会委員の感想は他の参加者の共感を呼び、意見交換会の時間が終わるまで話題が途切れることは無かった。