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2022年12月11日号
三重 第33回檀信徒研修道場
【三重】桑名市の顕本寺(伊藤如舜住職)において12月11日、三重県日蓮宗宗務所主催、第33回檀信徒研修道場が開催され、教師14人檀信徒32人が参加した。
11時に開会式が行われた後、西片寛慈上人(四日市市、安楽寺住職)を講師に迎え「写経とは」と題しての法話が行われた。西片上人は始めに受持・読・誦・解説・書写の5つの修行法を説明し、今日まで仏教やお経が広まって私たちに伝わっているのは昔の人たちが写経の修行をし残してくださっているからだと話された。そして、写経を行う際の心構えとして、配られた写経用紙の文字は今はただの文字に見えるかもしれないが、『一々文々是真仏』の気持ちを持って書くことで、その文字が仏様のように感じられるよう1文字1文字愛おしく扱って丁寧に書くことが大切と話された。
法話が終わり、写経に移った檀信徒は慣れないながらも1画、1文字を丁寧に書き進めていった。
14時30分から日蓮宗三重県宗務所所長髙島行勝上人導師のもと記念法要と閉会式が行われ、記念法要の回向では参加者の名前とそれぞれの祈願が読み上げられた。
閉会式では開催寺院を代表して桑名市顕本寺住職伊藤如舜上人がこのような時世の中開催することが出来たことへの謝辞を述べられ、今回写経をしたことで積まれた徳を自宅やお寺に持ち帰って更なる研鑽に努めていただき、来年の令和5年も良い年になれるようにと祈念した。
2022年11月25日号
宮鹿沖 第30回檀信徒研修道場
【宮鹿沖】令和4年11月25日宮崎県立正寺(森下 恵裕管区宗務所長)にて3年ぶりとなる檀信徒研修道場が開催された。
時間短縮、人数制限を設け、感染対策を徹底し約80名の檀信徒で手を合わせた。
研修道場では大分県延隆寺住職首藤泰隆上人から説法があり、首藤上人ご自身が体験された事を踏まえ、心を育む大切さ、親を想い、家族を想い供養していって欲しいという願いを自作の絵を使い檀信徒にわかりやすく伝えた。
次に、観心本尊抄述作750年並びに佐渡始顕大曼荼羅図顕750年立正安国世界平和祈願法要が行われ、檀信徒と共に祈りを捧げた。
当管区布教師会会長吉田憲由上人は「コロナ感染症拡大防止の為、中止が続いていた檀信徒研修道場をやっと開催でき、皆さんとお題目を唱えられたこと、感謝でしかない。」と語った。
2022年11月23日号
高知 檀信徒研修道場
【高知】宗務所(齊藤隨理所長)主催による檀信徒研修道場は十一月二十三日、南国市細勝寺(久保智教住職)で開催され、檀信徒約十名が参加した。
午後二時の開講式に続き、橋田文成師(高知市要法寺内)による「アンガーマネジメントと仏教」と題した講話が行われた。人間が生きる中で避けられない怒りという感情をいかにコントロールすべきか、仏教的視点で解説された。
休憩を挟み、久保智教師の導師による唱題行が行われ、僧俗一体となって日蓮聖人に対する報恩が捧げられた。久保師は「一遍唱えようが百遍唱えようが、唱題であることは変わりない。大事なのは御題目の力を疑わず信じきることだ」と語った。
閉講式では齊藤所長が「今日の話や体験を皆さまの信仰の糧にしていただきたい」と話し、参加した檀信徒からは「日頃の生活と仏教が密接に関わっていることに気づかされた」「有難い話を聞くことができ、清々しい気持ちになった」といった声が聞かれた。