全国の通信記事
2023年4月28日号
千葉西 第29回『いのりの日』
【千葉西】4月28日29日と千葉県西部宗務所主催の第29回『いのりの日』が164名の参加者を得て好天のもと総本山身延山に於いて行われた。初日は波木井山円実寺に続き日蓮上人御廟所をお参りし バスごとに分かれて山内の宿坊に宿泊。翌日には大本堂にて山本隆真宗務所長を導師に千葉西部管内各聖総出仕にて「身延山開創750年記念音楽大法要」が行われた。法要の中で山本所長は「コロナ渦にあって二年間、中止縮小を余儀なくされた。今回の「いのりの日」は、宗祖降誕800年慶讃事業円成の御礼、コロナ渦からの新たなる出発にふさわしい場所として、日蓮大聖人の御魂の聖地総本山身延山久遠寺への登詣参拝としました処。折しも大聖人ご入山750年の聖年に当たり身延山開創750年記念法要として大本堂をお借りして法要を務める事が出来ました。コロナウィルス感染症は未だ収束した状態ではありませんが、このような時代こそ仏祖三宝様はもとより全てのご縁を敬い感謝の祈り、他者へのいたわり。思いやりと励ましを心掛けたいものです」と述べられた。又、身延山持田総務より「私の膝元である千葉西部の皆様が全国に先駆けてご登詣いただき「身延山開創750年記念法要」を厳修くださり何事にも代えがたい喜びです。感謝申しあげます」とのコメントが発信された。初参加の檀信徒からは「今回初めて身延山にお参りしました。こんなに素晴らしいお山とは思ってもいませんでした。またお参りに来たい。」と感想が上がった。千葉西部「いのりの日」は真間山弘法寺第81世石野日英聖人の所長就任期間に「宗祖の聖地に多くの檀信徒と共に参詣し宗祖の魂に触れて息吹を感じてもらいたい」との思いで第一回目がスタート。以来29回目を数える千葉西部の代表的な信仰行事。今年は感染対策として 大型バス7台に定員を半数に抑え、宿泊を分散するなどの手立てを施しての開催となった。参加者からは、広々と座席を使い申し訳なく思いますが全く心配する事無く過ごすことが出来たと感想が寄せられた。
2023年4月10日号
三重 降誕800年記念千葉団参
【三重】日蓮宗三重県宗務所(三重県四日市市妙延寺内)は 4月10日(月)~4月11日(火)に日蓮聖人降誕800年記念事業として大本山清澄寺・大本山誕生寺への団体参拝を行った。
かねてより三重宗務所では今回の団参を計画していたがコロナ禍のためなかなか実現できなかった。しかし教師・寺族のみの参加と教師研修会・懇親会も兼ねて企画し、教師16名・寺族7名が今回参加した。
新横浜駅に集合した参加者は、新横浜駅からバスで鴨川市小湊まで行き、誕生寺近くの宿に泊まった。1日目は宗祖がお生まれになった小湊の地と海を感じながら懇親を深めた。
2日目は始めに清澄寺旭が森日蓮聖人立教開宗銅像を参拝し、宮崎雅宣執事長による銅像の縁起説明の後に、銅像前で法味言上、朝日に向かってお題目を唱えた。その後、新しく完成したスロープを降りて祖師堂へ移動し御開帳を受けた。
清澄寺を後にした一行は誕生寺祖師堂に移動し、始めに角濵監鏡執事長より髙島所長へ導師委嘱がなされ、角濵執事長は「誕生寺の蘇生願満のお祖師様をお参りしたご利益によって、明日から蘇生、生まれ変わって前に進んでいただければと願っている。」と思いを述べられた。
委嘱後、髙島所長導師のもと『日蓮大聖人御降誕800年慶讃法要』が厳修された。
法要の最後の挨拶で髙島所長は、「6年前に急遽所長になったが、そのお陰で様々な宗門事業に携わることができ非常に恵まれたことであった。コロナを乗り越えて念願の今回の慶讃団参ができたことを非常に有難く思っている。今年度で所長の任期が終わるけれども、三重県の寺院が益々発展していくことを願っている。」と述べられた。
寺族で参加した1人は「久しぶりの団参で、それも日蓮聖人降誕800年の記念に清澄寺・誕生寺にお参りすることが出来てよかった。」と語り、充実した表情で帰路についていった。
2023年4月9日号
山梨2 佐渡へ護法霊跡団参
【山梨2】4月9日から12日の3日間、日蓮宗山梨県第二部宗務所・山梨県第二部檀信徒協議会共催による、「護法霊跡団参」が開催された。40回目を数えるこの団参では、宗祖佐渡法難750年を偲び、佐渡三本山の妙宣寺・根本寺・妙照寺を巡るものとして実施され、僧侶と檀信徒併せて38名が参加した。
2日目に伺った妙宣寺、また根本寺では三昧堂にてそれぞれ御開扉をして頂き、縁起の説明、御法話を伺い、改めて日蓮聖人流刑中のご苦労に思いを馳せた。
また御法話の中では日蓮聖人身延御在山の際、阿仏坊が90歳の高齢であっても訪れてご供養をされたり、寛永年間にては佐渡の仁蔵なる者が、母親孝行のために菩提梯造立の寄進をされたことなどもお話し頂き、佐渡と身延の深い繋がりを感じられるものとなった。
妙照寺では、残念ながら焼失してしまった伽藍にて参加者全員により法味言上し、御題目の声を響かせた。
道中天候にも恵まれ、参加者からは「来てよかった。実際にお参りすることで日蓮聖人のご苦労を少しでも感じられたと思う。」との言葉もあった。