全国の通信記事
2023年10月22日号
北海道東 過疎地域のお会式
【北海道東】雄武町日照寺で10月22日、4年ぶりのお会式が営まれ、檀信徒19人が参列した。オホーツク海に面した同町はコロナ禍により人口の都市流出が加速し、30人ほどあったお会式の参列者が減少した。地方の高齢者の移動の頼みの綱ともいえる車の免許返納も参列者減少の一因になっている。それでも参列者皆がお会式の再開を喜び、大きな声でお題目をお唱えした。過疎化が進む地方寺院はこんな人たちによって灯が保たれている。
2023年10月18日号
神奈川1 常照寺 御会式と開山150年記念コンサート
【神奈川1】10月18日(水) 、横浜市常照寺(伊東隆司住職)で、お会式と開山150年記念「命と平和」コンサートが開催され、檀信徒・近所の人・常照寺有縁の人など、300名を超える人が参加した。常照寺は今年、開山150年の節目を迎え、その記念として、お会式法要の後、本堂内の特設ステージにて、沖縄民謡をもとに多くの曲を生んだ、喜納昌吉(きな しょうきち)氏、沖縄アクターズスクール第一期生の吟呼(ぎんこ)氏、浦崎芳郎(うらさき よしろう)氏の3名によるコンサートが行われた。参加者は、三線やギターによる民謡独特なリズムやメロディー、歌詞に耳を傾けながら、大いに盛り上がった。
午後2時 隆司住職導師のもと、伊東泰仁副住職と伊東政浩師を副導師として、他6名の僧侶と共に、第742遠忌お会式法要が始まった。法要中に市会議員 遊佐大輔氏の挨拶があり、その後も終始厳粛に法要が営まれた。法要後、隆司住職から檀信徒に向けた挨拶があり、小休憩を挟み、泰仁副住職の挨拶、県議会議員 新堀史明氏の挨拶の後、コンサートが始まった。昌吉氏らと縁深い政浩師が司会進行を務め、まずは浦崎芳郎氏により、三線を弾きながら、「島唄」、「てぃんさぐぬ花」などの有名な曲の演奏がなされた。参加者は手拍子を打ったり歌ったりして、本堂が少しづつ沖縄ムードに包まれていった。その後、政浩師によるご紹介の後、喜納昌吉氏と吟呼氏が登壇。政浩師の司会、昌吉氏のお話、100歳を超えて元気な檀信徒2名の紹介、昌吉氏の恩師のお話などを挟みつつ、昌吉氏は三線やギターを弾き、吟呼氏は流れるような動きで踊りながら、二人で多くの曲を披露した。コンサートが進むにつれて、参加者の気持ちも上がり、代表曲である「ハイサイおじさん」や「花」の演奏の際には、参加者も一緒に踊ったり、歌ったりしながら、笑顔でステージに上がる場面もあった。昌吉氏の歌唱は「命と平和」というテーマの通り、とても元気で力強く、その歌詞には命の尊さや生きる喜び、人同士のつながり(縁)、平和への願いが込められたものであり、参加者の皆は昌吉氏の歌唱に元気づけられていた。
コンサートの中で、政浩師は、「第742遠忌のお会式に合わせて、開山150年記念コンサートが開催できたことは大変ありがたいです。喜納昌吉氏の歌と言葉は、法華経に通じるものがあり、昌吉氏のパワーを頂いて、世界が平和に、皆が元気になっていただければ」と語った。最後の曲が終り、本堂が大きな拍手に包まれた後、抽選会も行われ、参加者は皆、笑顔で元気に帰路につかれていた。
2023年10月13日号
北海道東 釧路市法華寺でお会式
【北海道東】釧路市法華寺で10月13日に第742回お会式が営まれ、檀信徒約50人が参列した。説教師は室伏見秀住職の実弟で池田町妙経寺住職の室伏見真師が務めた。見真師の説教は「このまま大人になって幸せなのか? 楽しいのか?」という10歳の子どもの問いかけに答える形で進められ、やがて来る老いに向け楽しみや趣味を持つことの大切さが説かれた。尊いいのいちの輝かせ方を示す説法に、参拝者からうなずく声があがった。