全国の通信記事
2024年4月18日号
長野 長遠院日樹上人供養祭
【長野】4月18日、飯田市の大本山池上本門寺復歴第16世長遠院日樹上人墓所において、菅野日彰猊下を導師に供養祭が行われた。当日は地元寺院教師や墓所を管理する「池上古蹟保存会」会員など約30人が参列した。菅野猊下は法要後、同市内の四条金吾頼基公史跡顕彰地を参拝された。
長遠院日樹上人は江戸幕府による不受不施派弾圧により本門寺第16世を除歴のうえ飯田の地へ流罪となった。その後、昭和6年第74世酒井日慎貫首の代に復歴し、第77世石川日教貫首の代より毎年本門寺の貫首が参拝している。
2024年4月15日号
京都1 日ノ岡宝塔春季追善供養法要
【京都1】4月15日(月)、京都市山科区の日ノ岡にある宝塔(題目碑)で、京都府第一部宗務所所長の小田和幸師を導師に追善供養法要が営まれた。この法要では、粟田口刑場で処刑された約1万5千人の罪人の供養が行われ、また立正安国と交通安全の祈願も行われた。
この宝塔は、かつて粟田口刑場で処刑された罪人の供養のために建てられましたが、明治時代初めに刑場が廃止され、廃仏毀釈の影響で宝塔は取り壊され、後に埋没してしまいました。昭和時代に入り、道路や鉄道の工事が進む中、埋没した宝塔の一部が発見されました。その後、法華信者である小島愛之助氏が日蓮宗寺院に呼びかけ、日ノ岡に新たに宝塔を建立することが決定されました。建立の際には、同じく埋没していた車石も敷石として使用されました。車石は江戸時代に京都から大津間に存在した牛車専用道路に使われていた石です。
この法要には車石研究会のメンバーも参列し、一緒にお題目を唱えることでご縁を感じておられた。彼らの教科書やインターネットには載っていない細かな歴史を語る言葉一つ一つに、過去の出来事への思いやりが伝わってきた。
2024年4月14日号
山梨1 女性研修会
【山梨1】山梨県第一部檀信徒協議会(大野義嗣会長)と山梨県第一部宗務所(望月海俊所長)主催による「女性研修会」が、4月14日(日)身延山久遠寺講堂にて開催され、102名の檀信徒が参加した。望月海俊宗務所長は「感謝の気持ちを忘れないという事が、日々の信仰の中で大切なことです。おかげさまの繋がりが安穏な一日一日につながってきます。このような研修会を契機としまして、おかげさまの日々を送れるように努力していきましょう」と挨拶を述べられた。今年度は桑名法晃師(身延町 妙法寺副住職 身延山大学講師)を講師に迎え、『日蓮聖人と俱に~日々の信仰の心得~』と題し講話が行われた。講話では、日蓮聖人の思い、久遠のお釈迦様の大慈悲の心、私たちが日々どのように信仰していくべきかが詳細に説かれた。講話後には、日蓮聖人の御遺骨が安置されている御真骨堂へと参拝した。正午からは、山梨県第一部法華和讃信行会による法華和讃奉詠がおこなわれ、檀信徒は和讃の心地よい響きに体を揺らしながら聴聞していた。