鬼面仏心

2018年5月10日号

「この人どうしたの? 何をしたの?」

「この人どうしたの? 何をしたの?」小学生の娘が不思議そうに聞いてくる。子どもにどう説明したらいいのか…とっさの返答に困るようなニュースが連日テレビを賑わせている▼「悪いことをした時にはちゃんと謝ろうね」「お友だちが嫌がることはしないこと」「嘘をついたらダメ」子どもに言い聞かせていることと真逆を行く大人の姿。子どもの目にはどう映るのだろうか▼当事者自体も問題だが、世間が必要以上に騒ぎ立てて、1人を吊るし上げる風潮も大いに問題のように思う。私もつい正義を振りかざして人の非を責めてしまいそうになるが、「批判をするのは簡単。自分ならばどう行動していくかを考えてほしい」と以前、恩師に言われた言葉がふと頭をよぎる▼先日、バスに乗った時の出来事。「次…停まりま…す」アナウンスをする運転手さんの声が酷くかすれていた。聞きづらいとばかりに訝しそうな顔をする乗客もいた。終点に着いた時、1人のお婆ちゃんが何かを運転手さんに手渡した。「これ、とってもいいから」。運転手さんの手にはのど飴が2つのせられていた。娘たちは「やさしいね♪ お婆ちゃん」とにこにこ。運転手さんだけでなく、バスに乗り合わせた皆の心も温めてくれたお婆ちゃん。人の心を温め育んでくれるのは相手を思いやる仏さまの心。社会がそんな心で満たされるよう、行動できる大人でありたい。(蛙)

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2018年5月1日号

寺の子だったら「人が死ぬともうかるらしいな」

寺の子だったら「人が死ぬともうかるらしいな」と同級生から悲しい言葉をかけられた経験があるだろう。この言葉を、どう受け止め、どう克服していくか、それが寺の子の成長の一面である▼大学の先輩から1冊の本が送られてきた。彼は東京証券取引所1部上場仏壇チェーン店の3代目会長である▼仏壇は持仏を安置する持仏堂に由来する。中世になり霊の依り代として位牌が普及してくると、家の中に棚(壇)が必要になる。家の中の持仏堂だ。そこが家庭での仏壇であり、先祖供養の場となった。明治以降、日清・日露と戦没者が増え、仏壇は一般化していった▼本の中に、福岡県の炭鉱地帯の1仏壇店が、業界屈指の大手に成長していく過程が書かれている。昭和38年に三井三池炭鉱で458人が死亡し、839人が一酸化炭素中毒に罹るという戦後最悪の炭塵爆発事故が起きた。2代目は、事故で亡くなった家へ、仏壇の訪問販売に行く決心をした。親しい僧侶から「悲嘆にくれ明日が見えない遺族に商品を売るには『ひとの不幸を商売にして…』と、塩を撒かれるぐらいの覚悟がないと」と忠告され、供養の心の大切さを説いて回った。罵倒されながら100基以上の仏壇を売ったという。商売だからと言ってしまえばそれまでだが、「お前さんの僧侶としての覚悟は?」と問われると、本当の使命に気付かされる私がいた。 (雅)

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2018年4月10日号

今年は桜の花が全国平均で8日も

今年は桜の花が全国平均で8日も早く、いきなりといっていい咲き方をした。大阪は観測史上最も早い満開となり、東京でも例年より10日早く、3番目の速さだという。雪の多さも記録的だった。2月の厳しい寒さに代わって、3月に入ると気温は上昇。その結果なのだ。これを「休眠打破」と教えられた▼実は桜の開花は、30年前と比べると平均1週間早くなっている。2100年には咲いても満開にはなれないといわれており、これによって開花さえしないようにもなるという。早く咲くことを喜んでばかりもいられない▼寒い地域の恐竜は、卵を抱いて孵すもの、また地熱や発酵熱を利用して盛土に埋めるものもあるということが、つい最近わかってきた。鳥のヒナが殻をつついて出ようとする。それが解って外から親鳥が殻をつついて出やすくしようとする。両方が一致してヒナが出てくる。卒啄同時という。ちなみに茶道表千家8代卒啄斎宗匠の名はこれに因る▼最高の教え、日々のお題目を親として、合掌の心を力として自らの内に眠っている華を咲かせてもらいたい。更には自分に留まらず導きの親となり、声を掛け合い唱えてもらいたい▼お自我偈の「一心に仏を見奉らんと欲して、自ら身命を惜しまず」の経文を、人のためにする化他行と読み解き、行う時に仏をみ、感応道交することができる。
(汲)

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今年の1月13日の御年頭会の日も晴天にめぐまれました。

日蓮聖人の新年初の月命日はいつも晴れます。

みなさま今年もお元気でがんばっていきましょう!

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