ひとくち説法

2022年5月1日号

「幸せ」の在処

「私たちは幸せになるために生まれてきた」といわれる。確かに、不幸せな人生を歩みたいと思う人はいない。できれば幸せを感じられる日々を過ごしたいと思うのが人情だろう。
世の中は、陰と陽、吉と凶、プラスとマイナス。両極のバランスの中で成り立っている。幸せだけの人も、不幸せばかりの人もいない。植物と植物、動物と動物。そして人と人も相関し合いながら成り立つ。人と植物でも同じこと。私たちは二酸化炭素を吐き出し、酸素を吸う。植物は、二酸化炭素を吸い込んで、酸素を吐き出す。
人は1人で生きていくことはできない。つまり私の命は、他のすべての生命を生かし、そして生かされている命といえる。では「幸せ」って何だろうか? 「幸せ」とは、人の評価によるものではない。生かし生かされる命の呼応に気づき、感謝できるなかにこそ、本当の「仕合わせ」が息づいている。
(富山県布教師会長・谷川寛敬)

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2022年4月20日号

大曼荼羅御本尊

文永10年(1273)7月8日、日蓮聖人は、佐渡島の流罪地一谷で、日蓮宗の正式な本尊である「大曼荼羅御本尊」を始めて書き顕されました。同年4月述作の『観心本尊抄』に、この本尊の内容が記されています。お釈迦さまがインドの霊鷲山の頂で『法華経』をお説きになられていると、巨大な宝塔が空中に現れました。宝塔の最上部の扉が開き、中から多宝如来が現れ、お釈迦さまの『法華経』が真実であると証明されました。お釈迦さまは、宝塔の多宝如来の右側に座られると、末法の世の中に『法華経』を弘める者を募りました。地面から無数の菩薩が涌出でると、代表の4人の菩薩が、お釈迦さまから、末法の任務を託されました。この様相(虚空会)を、空中に浮かぶ多宝塔を「南無妙法蓮華経」で表し、仏菩薩を文字で表現したものが、「大曼荼羅御本尊」です。本年は文永10年から750年。昨年の妙照寺焼失から、新たな復興を望む年となります。
(新潟県北部布教師会長・小瀬修達)

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2022年4月10日号

智慧の菩薩から

智慧(知恵)をつかさどる菩薩や神は多い。法華経で菩薩たちのリーダーである文殊菩薩もそのひとり。「3人寄れば文殊の知恵」ということわざがあるが、これはどちらかというと〝ひらめき〟の知恵であろうか。
若き日の日蓮聖人が「日本第一の智者となしたまえ」と祈りをささげられたのは虚空蔵菩薩である。聖人は宝珠を授かり、すべての仏教聖典の内容を知ることができたと述べられている。虚空蔵菩薩は〝記憶力〟を増大させる菩薩として信仰を集め、親しまれてきた。
ふたりの菩薩のお名前を挙げて恐れ多いのだが、〝ひらめき〟も〝記憶力〟も自信がない。アラフィフの脳は思うように働かない。人は覚えては忘れをくり返し、試行錯誤を重ねて生きていく。それでも、毎日唱える「法門無尽誓願知」(仏の教えは広く深いものであるが、学び修めることを誓願します)の心だけは持ち続けたい。

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