ひとくち説法

2019年1月10日号

和顔愛語、忘己利他の心

病気で入院した時に、医師や看護師から微に入り細にわたってお世話になった。病状が病状なだけに心に不安があったが、看護師、介護士の和顔愛語に心救われた思いである。無愛想、気難しい顔で接せられたらどうだろう。快復するものも病状悪化になってしまうかもしれない。
大乗仏教の本宗は菩薩行を行じ菩薩に至れると説く。伝教大師は「己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり」と仰せである。自然災害の時などのボランティア活動の本質はまさに菩薩行であり、忘己利他の心そのものである。全国各地で僧侶も檀信徒も地球規模の自然災害で犠牲になった諸精霊に施餓鬼供養の誠を捧げている。宗祖は「先づ臨終の事を習うて後に他事を習うべし」と。自然災害などはいつ、どこであうか分からない。常日頃から和顔愛語、忘己利他の心を養っておきたい。亡き精霊に供養の誠を尽くし、被災者が早期復興、通常生活に戻れるように願っている。(山形県布教師会長・久松玄徳)

 

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2019年1月1日号

「誰の迷惑もかけずに」(?)

表題のような物言いに接し、しばしばゲンナリする。「アナタ、誰の迷惑もかけずに生きてきたの?」とツッコミたい衝動を抑えて聞けば、そこには関わりを避けたい孤独の情景が広がる。
あるいは「世間さま」への痛ましい気遣いと低福祉社会の中で刷り込まれたものか。が、「迷惑をかけるヤツは許せない」に転じるとしたら、それこそ迷い・惑いの領域に突入してしまうのだ。
2年半前の相模原事件。「重複障害者は世の中に不要」と「抹殺」を実行した背景にある優生思想に、私たちは全く無関係、と言えるだろうか。
「いのちに合掌」に例外はあり得ないのだ。軽くない障害をもつ長男と公共交通を利用しながら、関わりと援助を通じて、世の中を是正し教育する役目を担っているのでは、と常に学ばされる。
生きるに値する命とそうでない命を選別する、衆生の闇は今なお蔓延する。私たちは世間に行じて、これを滅していかなければならないのだ。

(宮城県布教師会長・梅森寛誠)

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2018年12月20日号

風の仕事

台風の後、境内は折れた杉の枝やらで無残な状態に。ため息をついて見回っていると「風は風の仕事をしているんだよねー」と4歳の孫。確かに自然は私たちの思い通りにはならない。ある時は恵みとなり、ある時は災害となる。1つの事象でも受ける側によっては良し悪しも分かれる。
良いお天気ですね、良いお湿りですねとなごやかに挨拶できたのは、過去のこと。気候和順にして万民業を楽しみというように神仏に守られながら自然に合わせて生活するのがうまい民族だった気がする私たちもまた、感謝と畏敬の念を持って神仏をお護りさせていただいてきた歴史がある。しかし今、文明の進化と経済至上主義の流れの中、人びとの心には信仰の芽を育む余地など見えない過酷な日常だ。
それでも私たち釈尊の教えに触れた者は、私たちのすべき仕事を進んでしなければならない。未来のために。

(福島県布教師会長・菅原海淳)

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今年の1月13日の御年頭会の日も晴天にめぐまれました。

日蓮聖人の新年初の月命日はいつも晴れます。

みなさま今年もお元気でがんばっていきましょう!

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