ひとくち説法

2023年12月20日号

二物より一仏乗を

今夏、〝文武両道の名門〟神奈川県の慶応高校が107年ぶりに甲子園で全国制覇を成し遂げました。躍動する選手たちの姿は、〈天は二物を与えず〉ということわざが、まるでないかのようでした。〈天は二物を与えず〉は、「神は1人の人間に多くの才能を与えない」または「1つの才能に秀でる者はほかに欠点がある」との意味合いですが、筆者を含め、二物はおろか一物もない凡人が、容姿や才能を発揮している人をうらやみ、自分を慰めるために使う〝常套句〟のようにも思えます。秀でた才能は、地道な努力で大きく開花するのです。彼らの努力を称え、自らも励むことが肝心です。
さて、「一物も持っていない」と嘆く私たちに、『一仏乗』を与えようとするのがお釈迦さまです。その慈悲の心は甚大で、私たちが法華経の教えを信じ、お題目修行を怠らなければ、どんなに秀でた一物・二物にも勝る、「人としての完成」という〝至上の幸福〟を授けて下さるのです。(北海道北部布教師会長・中村啓承)

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2023年12月1日号

喜びの笑いで

檀信徒宅へお参りに行ったときのことです。
呼び鈴を押し、玄関を開けると会ったことのない子どもが出てきました。見たところ小学校低学年の男の子です。
私が「こんにちは」というと、男の子も「こんにちは」と返してくれました。
「礼儀正しいね」と誉めると、その子は恥ずかしかったのか、「ニャオー」と猫の鳴き声を真似しました。男の子が「お母さん猫の声がでちゃった」というと、その姿がかわいらしく、みんなの笑いで包まれました。
その後のお参りは、和やかなものとなりました。笑いには、いくつかの種類があると龍樹菩薩はいっています。それは、喜びの笑い、怒りの笑い、他人を軽蔑しての笑い、珍しいことを見ての笑い、恥ずべきことを見ての笑い、などです。
私たちは、喜びの笑いで、力強くお題目を唱えていきましょう。

(北海道西部布教師会長・川上大誠)

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2023年11月20日号

妙とは蘇生の義なり

人間の細胞は長らく60兆個あるといわれてきましたが、最近の学説では37兆個といわれているそうです。いずれにせよ計り知れない数です。
しかもそれが刻々と入れ替わっていて、胃の粘膜は3日ほど、皮膚は1ヵ月、血液は2~3ヵ月、骨も2~3年で細胞が入れ替わるそうです。
「どうせ私なんか、変わりたくても変われない」と思っていても、自分が気付かない間に細胞は次々と新しく生まれ変わっているのです。
日蓮聖人は「妙とは蘇生の義なり。蘇生と申すはよみがえる義なり」(『法華題目鈔』)とお示しです。
妙とは法華経であり、お題目です。
お題目で何がよみがえるのでしょうか。それは忘れかけていた仏の心、死にかけていた仏の種がよみがえるのです。
お題目に縁のある細胞を増やし、今より素晴らしい新しい自分を目指してみませんか。

(北海道東部布教師会長・森脇智亮)

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