日蓮宗新聞

2023年5月20日号

日蓮聖人柏崎番神堂ご着岸750年

降誕800年慶讃式典開く
 新潟県柏崎市妙行寺・宗門史跡番神堂・新潟県西部宗務所共催の日蓮聖人柏崎番神岬ご着岸750年と降誕800年慶讃式典が4月15日、同市番神堂で営まれた。
 文永11年(1274)、佐渡配流中の日蓮聖人に赦免状が出され、佐渡から船で着岸されたのが同岬。日蓮聖人は無事の上陸に感謝し、八幡大菩薩を中心に三十番神をまつられたと伝わる。また同管区ではコロナ禍で降誕800年の法要が行えずにいたが、番神堂の秋山文孝主管(妙行寺住職)の協力を得て同時開催となった。

 当日、岬にある市管理の祠に許可を得て設置されたご着岸を顕彰する石碑の開眼法要が、小田泰映新潟西部青年会長を導師に営まれた後、全国日蓮宗青年会や身延山開創750年を記念する久遠寺の布教隊が番神堂まで唱題行脚した。番神堂は柏崎市民から慕われる憩いの場で、今回の慶事を祝うため紅白幕を張った近隣の家々にお題目を轟かせた。
 番神堂境内には新しい日蓮聖人石像が妙行寺や番神堂、管区の僧侶檀信徒の寄進によって建立され、行脚隊の到着とともに海老要晃修法師会長を導師に開眼法要が行われた。秋山主管と近藤玄省所長らが除幕すると、檀信徒約220人が歓声をあげるとともに合掌して法要を見守った。
 番神会館での法要には、住職1代のうち、ただ1度だけ開帳が許されるという番神堂本殿奥の厨子に格護される八幡大菩薩像がご宝前に遷座された。秋山主管は1度だけの開帳ならば、このご着岸750年の慶事だと決めていたという。また先代での開帳の記録がないことから実に70年以上ぶりではないかと推測するほど特別なものとなった。八幡菩薩像を前に神奈川県本山龍口寺の本間日恩貫首を導師に慶讃法要が営まれた。妙行寺写経の会ならびに同管区和讃振興会有志による和讃が奉唱されるなか、導師や式衆が入堂。お経や声明を捧げた後、本間貫首が慶讃文で衆生を救うために降誕された日蓮聖人に報恩を示しながらも佐渡配流でのご苦労や番神岬までの旅路を偲んだ。
 続いて講談師・一龍斎貞鏡さんの話芸や八幡大菩薩像の間近での拝観が行われた。貴重な機会を得た参加者の1人は「2つの慶事だけではなく、八幡大菩薩のお開帳という特別な日になりました。これからもお題目を唱えて信仰を深めていきたい」と笑顔を見せた。
 92歳の秋山主管は「日蓮宗としても大切であり、地元の心の故郷でもある番神堂を今まで39代にわたって守り通してこられたことに感謝しています。これからも私の使命として守っていきます」と力強く誓った。
 近藤所長は「800年の管区大会は、もうできないのではないかと思っていましたが、秋山主管に声をかけていただき、こうして無事に開催できて報恩感謝を僧侶檀信徒とともに捧げられたことを、本当にありがたく思っています」と胸をなでおろした。

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新年のご挨拶。

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