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2023年4月23日
大阪豊能 寂照院日乾上人報恩法要
【大阪豊能】4月23日、寂照院日乾上人報恩法要が乾師堂で奉行された。乾師堂は、江戸初期、当地に法華経を弘めた「本郡授法の唱導師」と称される日乾上人と領主能勢頼次公との初会談の地である。毎年能勢門中寺院が全出仕し、お堂に収まりきれないほどの檀信徒が集い、日乾上人の御遺徳を偲び報恩の誠を捧げている。今年で388遠忌を迎えるが、コロナ感染症が拡大して以来、3年間は導師と数人の総代だけで修された。法華経がどのようにこの地に弘通し、そして400年近くもの長きにわたって深く根付いてきたかを顧みる上で大変意義深く、そして檀信徒と共に行(読誦会)・学(法話)・法要(報恩法要)を実践できる貴重な道場である。「乾師さん」と慕う地元少数の人々によってお堂や法要が長年支えられていることを忘れることなく、当地における能勢法華成立までの歴史的認識が次世代へ正しく受け継がれるよう、この法要を堅持していくことをが、当世を生きる我々に課せられた使命と認識している。