2023年2月27日
北海道北 關龍英師帰山報告式
【北海道北】令和5年2月27日、東川町妙正寺(關正龍住職)にて關龍英師(妙正寺副住職)の『日蓮宗大荒行堂初行成満帰山報告式』が
厳修された。龍英師の帰りを心待ちにしていた檀信徒はもちろんのこと、日頃付き合いのある近隣の方々など約50名が集ま
り盛大な帰山式となった。妙正寺では先代住職の帰山式以来、数十年振りに境内に水行の水しぶきが舞い、6名の行僧による
迫力ある読経の声と木剣の音が堂内に響き渡った。式典では、御宝前にて帰山報告がなされた後、第五行代表を務められた
松井義宣上人から許證が授与され檀信徒に披露された。
妙正寺は平成27年3月まで、現住職の夫である關龍雄上人が住職を務めていたが、後継となる龍英師が身延山大学に入学する
直前に急逝された。檀信徒も師弟二人でお経を読む姿、木剣を振る姿を楽しみにしていたであろうが、叶うことはなかった。
それから8年経ち、大荒行堂を成満した龍英師が立派に導師を務めている姿を、涙を流しながら見守っていた。
檀信徒を代表して挨拶をされた総代の菊池正晃氏も、謝辞を述べられた正龍住職も同様に「龍雄上人がこの光景を一番見たかっ
たと思います。誰よりも龍英の成満を喜んでいると思います。」と涙ながらに語っていた。
法要の最後に龍英師は「荒行堂入行を支援してくださった檀信徒の皆様、正龍住職、修行中、指導し励まし続けてくれた
先輩、同行のお上人達、そして目に見えない所で支えてくれている方々への感謝の気持ちを忘れずに、今まで以上に精進
し恩に報いる所存です」と謝辞を述べられた。