2023年2月23日
神奈川2 『平和の祈りの式典』
【神奈川2】鎌倉市安国論寺(平井智親住職)で二月二十三日、世界平和と戦争犠牲者を追悼する『平和の祈りの式典』~ウクライナ侵攻一周年~が開催された。宗教の壁を越え、時宗、天台宗、臨済宗の僧侶や、カトリックのシスター、プロテスタントの牧師数名、加えて、鎌倉市在住のウクライナ女性と一般参列者含め約三〇名が参列した。
法要では、仏式による祈りと、キリスト教による祈りが奉じられた後、参加者全員による黙祷が捧げられた。閉式の辞で平井住職は、「このロシアによるウクライナ侵攻は、開戦当初、遠い二つの国による出来事であると思っていました。しかし、この一年を振り返ってみて、この戦況がエネルギー問題や食糧問題を生み、全世界に作用し、我々庶民にも大きな影響を与えていることに驚いています。
今現在世界各地で起こっているすべての事柄、事象が、直接的ではないにしろ、すべて私たちに繋がっている。これを仏教では縁といいます。本日ここに集まられた皆様は、偶々出会った訳ではなく、縁があったからこそ出会うことが叶い、大切な関係を結ぶことが出来ました。この縁の思想を弘めていくことによって平和への第一歩となれば幸いです。これからも戦争が起きないように、傷つき命を落とす人がないようにこれからも共に祈って参りましょう」と述べた。
法要終了後、参加者で記念撮影し、茶話会を披いて懇親を深めた。