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2023年2月15日
大阪三島 脇田義成師帰山奉告式
【大阪三島】管内にとって五年ぶり、脇田義成師自身にとっては十一年ぶりで住職になってからは初めてとなる帰山奉告式が、三島郡島本町妙本寺(脇田義成住職)にて、二月十五日に行われた。
時より小雪の落ちる中での水行は、参拝者に修行の厳しさを映すようにも見えた。脇田師は、住職就任後、本堂屋根の葺き替え、山門を含む寺観整備、納骨堂の新設と、矢継ぎ早に事業を展開し、満を持しての入行となった。しかしながら、自ら推し進めた事業が真に正しく、祖師に対して胸を張れるものか、檀信徒に理解をしてもらえているかの疑問も残しており、それを問う百日間でもあった。満堂の参拝者は、行の成果を示すものであり、不安を払拭するものであったと思える。
そして、十一年前とは異なり、妻や子供に留守を託しての修行であり、幾度となく自坊の事が気にかかったと話されていた。式の最後に、ご家族から花束が贈られ、万感胸に迫るものを抑えながら、全ての人々に感謝の意を述べられた。