2023年2月6日
神奈川3 阿部宇善上人の通夜・本葬儀式
【神奈川3】2月6日(月)、7日(火)伊勢原市妙蔵寺で第38世、阿部宇善上人の通夜・本葬儀式が営まれた。阿部上人は1月24日遷化。世寿81歳。法号は泰秀院日章上人。2日間で100人以上の僧侶・檀信徒が参列した。
葬儀式は、阿部上人が50年以上奉職した大本山中山法華経寺の新井日湛貫首を導師に迎え、阿部上人が立ち上げに関わった中山雅楽会と組寺の僧侶が出座。入退堂や式の中ほどに華やかな雅楽の音色が響き、悲しみに沈む会場へ彩りを添えた。
また、葬儀式の半ばに弔辞が読み上げられた。
葬儀式の終わり、遺弟の阿部全雄住職は宇善師との思い出の中で、様々な縁を力に変えていったことや高齢になっても挑戦を止めなかったエピソードを紹介した。
そして、その生き方から「常に道を求め続けることの大切さ」や「できないことはない。努力し続ければ絶対に叶う」というメッセージを受け取ったとし、檀信徒の方と協力して妙蔵寺を護持発展させていきたいと力強く結んだ。
阿部上人は昭和18年、岩手県の一般家庭に生まれた。大学卒業後は高校の英語教師として勤務したが、修学旅行先の東大寺での不思議な出会いをきっかけに仏縁へと導かれていく。
昭和43年、北海道札幌市妙覚寺にて得度。教員を辞め、昭和47年に僧籍を取得した。以後は、大本山千葉県中山法華経寺へ勤め、書記・主事・執事を歴任。多くの弟子を育成した。
平成5年、妙蔵寺の住職に就いてからは伽藍の一新に注力し、本堂改修、庫裏新築、客殿増改築、日朝堂改修、聖徳太子堂建立を成し遂げた。令和2年、遺弟の全雄師へ住職を交代。