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2023年2月3日
石川1 金沢市妙圓寺で珍しい豆まき
【石川1】古来宮廷で行われてきた追儺式を再現させた珍しい「豆まき」が、2月3日に金沢市妙圓寺で開かれ、檀信徒や参詣者約70人が集まった。
妙圓寺では「楽しく豆まきをしたい」という地元の声を受け、中断していた星祭を再開させ、新たに追儺式も加えた。追儺の行事は宮中行事として1300年の歴史があり、黄金の4つ目に角を生やした「方相氏」が、鉾と盾を手に悪鬼を追い払う儀式。同寺の追儺式では、吉田知弘住職が面や武具を手製し、役者がそれを纏って方相氏役を演じた。伝統芸能に詳しい人が動きや台詞を監修し、鬼が参拝者に問いかけるなどの独特の掛け合いもみられた。鬼が暴れ出すと泣き出す子どももいたが、方相氏が鬼を追い払ったのちに豆まきが始まると堂内に笑顔があふれた。
参加者は「S N Sでこの行事を知り富山から来たが、演技も面白く、節分の意味も詳しくわかり楽しかった」と語った。吉田住職は「来年は子どもの演者も募集して、より多くの人に関わってもらえるようにしたい」と行事の継続に意欲を示した。(濵正通通信員)