2023年1月17日
兵庫東 阪神淡路大震災から28年
【兵庫東】青年会は1月17日、神戸市東遊園地公園で行われた「神戸市震災1・17のつどい」の会場と淡路島岩屋漁港で震災犠牲者の慰霊法要を営んだ。
「神戸市震災1・17のつどい」は毎年、震災発生時刻の午前5時46分に慰霊碑のある同公園にて開催される。震災から28年がたち、震災を未経験の世代が増えてきたことから、世代を超えて人や思いを結ぶという願いを込め、約1万本の竹灯籠や紙灯籠を市民らが並べ、「むすぶ」の文字が作られた。公園の一角で青年僧の読経が始まると、ともに手を合わせて慰霊の祈りを捧げようとさまざまな年代の人が集まった。その後、震源地近い淡路島へ移動して慰霊供養を営んだ。参加した会員僧侶は、震災の記憶を風化させないよう供養を続け、次の世代に伝え続けていく役割を改めて心に刻んだ。
同日、明石市の宗務所では釋孝修所長を導師に慰霊法要が営まれ、管内の僧侶檀信徒の犠牲者名簿が読み上げられた。名前を1人ひとり読み上げることは、1人の存在もけして忘れないという意志で、震災未経験世代が増えてきたからこそ、続けていく意義が高まってきた。