2022年10月17日
宮城 3年ぶりの街頭布教
【宮城】令和4年10月17日、日蓮宗宮城県布教師会(梅森寛誠会長)と日蓮宗宮城県社会教化事業協会(阿部錬雄会長)共催のもと、宮城県仙台市・勾当台公園付近の定禅寺通り交差点に於いて街頭布教が実施された。コロナウイルスの影響により3年ぶりに行われた街頭布教であり、参加僧侶7名が各々の切り口で日蓮聖人・お題目・釈尊・社会問題等について様々な法話を行った。実施場所はオフィスビルや百貨店、市役所・県庁も近くにある人通りが多い交差点で、忙しく通行する人が多い環境だった。その中にあっても、足を止めて話を聞く方や、浄財をお布施して頂ける方もおり、かつ年齢層も様々だった。混乱する社会状況に伴い、仏教や宗教に対する関心が高まっている様にも感じられた。梅森会長は、カルト宗教と政治の関りという問題や、国民の負担や不安が増し続ける現状を語り、国民の心を重要視された日蓮聖人の教えをお話され、政治的・社会的問題が累積する中でこそ、宗教的支えが重要となる事を伝えられていた。阿部会長は、ウクライナ戦争やコロナ禍により、人間の尊厳が害される現在の世の中を危惧し、生命の大切さ、自らの生き方の顧みる重要性を、日蓮聖人と法華経の思想を基にして力強く伝えられていた。両会長共に、動乱の鎌倉時代に於いて辻説法を行った日蓮聖人の思いを受け継ぎ、僧侶が人々や社会に対して役割を果たす事の重要さを共通して述べられていた。