2022年10月16日
新潟西 妙満寺開創五〇〇年慶讃法要
【新潟西】十月十六日 一点の曇りもない青空のもと、刈羽郡刈羽村の妙満寺(秋山文裕住職)にて宗祖日蓮大聖人の御降誕八〇〇年と月光山妙満寺開創五〇〇年を記念した慶讃法要がとり行われた。法要の導師に宗門史跡番神堂主管(柏崎市妙行寺住職)秋山文孝僧正を迎え、近隣の日蓮宗寺院の出仕のもと厳粛に執り行われ100人近くの檀信徒が集まった。当日は組地の玉泉寺から稚児行列と万灯行列が行われ、天童稚児による祭文の奉読がなされ日蓮大聖人への報恩感謝の言葉が響きわたった。また行列の先導を東京都江戸川区の本蔵寺副住職馬場玄逅師が勤め、力強い纏の演舞が披露された。妙満寺はもともと本妙寺という平安時代から続く真言宗の寺院であったが、室町時代に後継者が絶え廃寺寸前となり、大永元年に近隣の日蓮宗寺院である玉泉寺の第九代 雲哲阿闍梨日従上人の教化を受け日蓮宗寺院として再興を果たしたという歴史があり、以来五百年にわたり法燈を繋いでいる。住職の師父で妙満寺の先代住職である秋山文孝僧正は、謝辞にて妙満寺の来歴と妙満寺在籍時代の思い出を語るとともに、参列した寺院と檀信徒へ感謝と労いの言葉を贈った。法要後は講談師の一龍斉貞鏡氏による日蓮大聖人の御一代記『御誕生から佐渡流罪まで』の談が披露され、鎌倉の土牢にて囚われた師孝第一日朗上人の独白や、佐渡ヶ島での大聖人と阿仏坊日得上人の出会いなど、まるで目の前で繰り広げられているような語りに、出席した一同は固唾を呑み見守り熱心に耳を傾けた。妙満寺住職の秋山文裕上人は謝辞にて「宗祖日蓮大聖人の御降誕800年と妙満寺開創500年の聖日を、皆様と一緒に感謝と感激をもって迎えることができ心から法悦を感じている。お寺というものはそもそも皆様が幸せになるために存在している。日蓮大聖人の教えに出会えてよかった、妙満寺の檀信徒でいることはありがたい、そう思っていただける方を一人でも多く育て、この地域に霊山浄土を作っていきたいと念願している。これからも妙満寺の住職として皆様の幸せのため、命ある限り精進することを誓い感謝の言葉としたい。」と思いを語った。