2022年8月8日
埼玉 僧侶3人が人命救助
【埼玉】8月8日、東京消防庁より心肺停止した男性の救助に貢献したとして、消防総監感謝状が埼玉県内の僧侶、杉英憲師、渡邊大延師、加藤良海師の3名に贈られた。
3名はボーイスカウト宗教章取得講習会の指導員として、6月5日、埼玉県各団のスカウトとボーイスカウト指導者と共に大本山池上本門寺を参拝していた。境内を参拝中、ボーイスカウト指導者である60代男性が倒れ意識がなかったため119番通報をし、救急隊が到着までその場にいた僧侶・指導員が応急手当てを行った。男性は病院に搬送され、手当てを受けた結果一命をとりとめ、その後順調に社会復帰を果たすまでに回復した。
救助にあたっては、突然の出来事に周りが慌てふためく中、僧侶になる前に航空自衛隊に入隊していた経歴も持つ正賢寺の杉英憲師による的確な指示や杉師自らが率先し人工呼吸や心臓マッサージを行った事が今回の救命に繋がった。
感謝状を受け取った杉師は「突然のことでしたが何とか助けたいと出来ることをしただけです。男性が無事に回復されたことが何よりの喜びです。日蓮聖人御入滅の霊跡で、まさにお祖師様に助けていただいた想いです」と謙遜しながら話した。
救急隊が到着までの間、本門寺に設置のAED(自動体外式除細動器)が救助に用いられたが、改めて寺院へのAED設置や僧侶の救命講習受講の必要性を感じる出来事でもあった。