オピニオン
2022年7月1日
良いフェイク、悪いフェイク
最近、「フェイク」という言葉を耳にすることが増えた。訳せば、模造品や偽物である。
今ではおなじみとなった「カニカマ」は、見た目、味、食感、どれをとってもほぼカニのようだが、材料がかまぼこというだけあって、本物のカニに比べればかなり安価で手に入り、海外にも多くのファンがいて人びとを喜ばせている。
しかし、「フェイクニュース」となれば話が違う。嘘やデマ、陰謀論やプロパガンダ、誤情報や偽情報など、これらの情報が様々な形で拡散して現実世界に大きな負の影響をもたらしている。私たちに入ってくる情報はテレビ、ラジオ、新聞、インターネット、時には近所のうわさ話などからだが、それらの情報が本当に正しいものなのか、注意を払わなければならない。情報の発信元は信頼できるのか、発信日時はいつか、他の情報と比較してどうかを自身で見極めなければならない。妄語(うそ)と両舌(二枚舌)は、人を不幸にする。