2022年6月27日
東京東 大本山小湊誕生寺護法団参
【東京東】六月二十七日、東京都東部宗務所並びに東京東部伝道センター主催による大本山小湊誕生寺護法団参が行われ、引率の教師を含め百六十八名が参加した。
東京東部管内各所でバスに乗車した参加者が大本山誕生寺(貫首=石川日命猊下)祖師堂に集合して開式となった結団式では、まず沖真弘宗務所長による挨拶があり、『撰時抄』より「心田に仏種をうえたる」という一節を引用しながら、この団参の一日が、参加者それぞれにとって、その心中にある種が育ち花咲くための一助となればと祈っていると期待を述べられた。次いで布施慈宣伝道センター長は、コロナ禍のため従来の宿泊や宴会を伴う団参を執り行えなかったが、ご降誕八〇〇年という大事なタイミングに誕生寺のお祖師様にお会いできたことはありがたいことであり、是非その存在を感じながら心を込めてお題目を唱え充実した一日を過ごしてほしいと挨拶された。
その後、同じく祖師堂において「宗祖降誕八〇〇年慶讃大法要」が厳修されることとなり、会式に先立ち、まず杉山智光財務部長より沖所長へ導師委嘱がなされた。委嘱後、杉山財務部長は参列の檀信徒に向けて、小湊のご降誕の地へ訪れ、実際に見、聞き、触れることで、一人でも多くの方に大聖人の心を感じて頂くことができればと願っていると思いを述べられた。
また、法要中、松本俊雄東京都東部檀信徒協議会会長より、地涌の菩薩としての自覚を持ち、社会の蘇生を目指し、日々の生活の中で題目修行に励んでいくという「蘇生の誓い」がなされた。
その後、慶讃文において、大導師の沖所長は、大聖人のご生誕からご苦難に満ちたご生涯をたどりながら、昨今のコロナや戦災に苦しむ世界はまさに大聖人がご心配なされていた濁世そのものであり、ご降誕八〇〇年を迎えたこの時に、我々日蓮門下こそが立正安国の志を持って世界平和のために精進していかねばならない、と決意を新たにされた。
法要後、参加者はお焼香、お参り等を順次勤め終え、鴨川グランドホテルへと移動し、そこで解団式となった。
解団式では、まず川島秀尊運営委員長の挨拶がなされた。川島委員長は、四年ぶりの団参ということで四年ぶりに大勢でお題目を唱えられたことに自身は大変な法悦を感じているし、おそらくそれは参加者の方達も同じ思いではないか、今日の大変な社会状況においてこの団参で得た法悦を胸に題目修行に励んで心穏やかな日々を過ごせるよう祈っていると思いを述べられた。
最後に西村寛隆教化部主任は、参加者一六八人という事態に驚き感謝しながらも、これだけ多くの参加者が大聖人にお会いされたいと思っていることを再認識できた、この事実と感動を基に改めて教化部会として頑張っていきたいと決意を述べられた。