2022年3月3日
神奈川2 第46回京浜教区教化研究会議
【神奈川2】令和4年3月3日(木)に第46回京浜教区(茂田井教洵教区長)教化研究会議が神奈川県第2部(楠山泰道宗務所長)を担当管区に、横須賀市・横須賀メルキュールホテルで開催された。
現代宗教研究所の赤堀正明所長、茂田井教洵京浜教区長をはじめ、各管区の宗務所長など会場28名、オンライン48名合わせて76名が出席した。
テーマは「LGBTQ―多様化する現代社会に於いて僧侶にもとめられるものとは―」。
最初に杉山文野先生(NPO法人東京レインボープライド共同代表理事)より「はじめてのLGBT~性の多様性と人権~」と題し講演が行われた。LGBTQの基本的な説明から自身の性同一性障害として歩まれた経験や日常生活(トイレや風呂等)での課題を紹介した。さらに国内の同性パートナーシップ条例やレインボーパレードなどについて話をした。最後に自分は性的少数派であるが他の面では多数派でもある。誰しも同じ人はいない中では少数派の問題に取り組むことは優しい社会を作る事ではないかと話をした。
続いて河﨑俊宏先生(石川県七尾市本延寺住職)より「LGBT~人権的視野からの理解と注意点~」と題し講演が行われた。
SDGsの理念に沿う活動として宗門教師のおてらおやつクラブの支援活動や東アジアでの井戸掘り活動の紹介をした。また、SDGsに向き合う方法の一つとして、平和の為に宗門が長年取り組んできた宗門運動を紹介し、これからも運動を継続していくことが大切だと話をした。
LDBTQについては人権の意識をもち、差別や偏見をもたず正しい理解と対応をする必要があると話をした。そして、LDBTQの方の葬儀や法号について自身の見解を紹介した。また、宗門としてLDBTQの方に対する法号についてはまだ見解は出ていないとの話をした。
現代宗教研究所の赤堀正明所長より講評があり、閉会式では次回開催担当管区の沖真弘東京都東部宗務所長の閉会の辞をもって散会となった。