オピニオン
2022年3月1日
尊い時間
最近よく「コロナ禍になってからあっという間に1年が過ぎてしまう」という話を耳にします。気になって調べてみると、やはりコロナ禍の生活によって多くの人びとが「体感時間」を早く感じているとのこと。体感時間が早く感じる要因はさまざまあり、なかでも刺激の少ない単調な生活が、早く感じさせている一因とも。同じ時間を過ごすなら少しでも充実した時間にしたいものです。
日蓮聖人は「百二十まで持て名をくたし(腐)て死せんよりは、生きて一日なりとも名をあげん事こそ大切なれ」とお示しです。どれだけ生きたかよりどのように生きたかが大事です。日々の生活の中でやるべきことはたくさんありますが、お題目をお唱えして仏さまと時間を共に過ごさせていただく以上に尊く大切な時間はありません。今生に与えられた時間の中で、お題目をお唱えしている時間が多いほど自分が成長すると信じて、尊く充実した毎日をお過ごしください。
(愛知県尾張布教師会長・伊藤友秀)