オピニオン
2021年12月20日
怠りなく続ける
大黒さまは金運の神さまのイメージがあるためか、お祀りしている人は多い。守護神を勧請することは神さまとの契約である。ただ祀っているだけでは何の利益もない。日々の信心が大切である。これを毎日続けることはとても難しい。
法華経譬喩品第3に「大慈大悲常に懈倦なく、恒に善事を求めて一切を利益す」という経文がある。大慈大悲は仏さまの心、苦しみや悲しみを助けてあげたいと励む心、それを怠けることなく続ける。〝恒〟にはいつも、いつまでもという意味があるので、いつも、かわらず善いことを求めて、一切の人びとの役に立つように心がけるという意味になる。これこそが仏さまの行いであり、これを実践すれば、自分も仏さまと同じ心になる。
しかしこれを恒に行うことはとても難しい。だが、あきらめずに努力しよう。少しでもそれができるよう努力をし、怠ることなく続けることが大切なのである。
(山梨県4部布教師会長・八須一成)