2021年12月11日
山梨3 歳末助け合い唱題行脚
【山梨3】12月11日、山梨県第三部宗務所(岡本正富宗務所長)・同檀信徒協議会(横内正孝会長)は南アルプス市有野、行善寺(加茂智静住職)を出発地に毎年恒例の「歳末助け合い唱題行脚」を行った。
開催当日、出発会場となった行善寺には管内教師、檀信徒合わせて100名の参加者が集まった。暮れに近づくにつれ寒さが増してきてはいたものの、当日は青空が広がり、気温が暖かく、毎年参加されている参加者の中にはいつも以上に張り切っていた方々もいた。
開会式では檀信徒協議会の横内正孝会長が挨拶し、「毎年行われている歳末助け合い行脚ではございますが、日蓮宗で唱える世界平和、そして助け合いの精神というものを、参加の檀信徒の皆さんと共に行動に表す日でもある。今日は皆さま方と共にこの思いを弘めていきたいと思うので、元気にお題目を唱えて参りましょう。」と今回の行脚に対する想いを述べた。
参加者から成る長い隊列は教師と檀信徒の代表が掲げる赤、青、二旗の玄題旗を先頭に出発すると、それぞれが被災地や世界平和への想いを胸に、力強くお題目を唱え、歩みを進めた。
今回の行脚では南アルプス市飯野新田 了円寺(秋山義行住職)にて休憩をとり、出発点の妙善寺まで戻る、約3キロメートル弱の行程を二時間かけて練り歩いた。
唱題と団扇太鼓の音に誘われ、沿道には募金を寄せる近隣住民が数多く出ており、中には遠くの方から駆け寄ってくる方もいた。
また、参加者の中には「被災地の早期復興や被災者の方々に対しての祈り、新型コロナウィルスの早期収束、世界が安穏に暮らせる日常が早く戻ってくるように、まず自分自身の心のあり方に気を付けたい」と述べられた方もいた。
温かい声をかけられた参加者たちは、その声に応えるように、最後まで元気一杯にお題目を唱え、充実した気持ちで行脚を終了した。
今回の唱題行脚で集った義援金を合わせた寄付金は54万8153円集まり、宗務所職員、檀信徒協議会会長の手により、公益財団法人「山梨YBS厚生文化事業団」へ寄託された。