オピニオン
2021年12月1日
感情は自分自身のもの?
清水英雄さんの詩にこういうものがあります。
「つらいことがおこると 感謝するんです これでまた強くなれると ありがとう 悲しいことがおこると 感謝するんです これで人の悲しみがよくわかると ありがとう ピンチになると感謝するんです これでもっと逞しくなれると ありがとう つらいことも悲しいこともピンチも乗り越えて生きることが人生だと言いきかせるのです 自分自身に…」
天に光り輝く太陽の心や、生命を育む大地の心を感じ取り、虚空にふれると苦しみは救いへの道へと転換していきます。
私たちは、不安で揺れ動く感情を自分自身だと勘違いします。実はそれは、幻の自分です。その感情は転換されると、私たちの中の本体につながる道しるべとなります。けして傷つかない無限なる自分自身を、私たち自身を通じてこの世の中に体現するのが、命を授かったものの役割です。
(山梨県2部布教師会長・功刀貞行)