オピニオン
2021年11月1日
1人はみんなのために…
今年もラグビーシーズンが到来し、高校や大学のチームが、全国で熱戦を繰り広げています。ラグビーの基本理念である「1人はみんなのためにみんなは1人のために」という言葉は、「和の心」を尊ぶ日本社会において大いに受け容れられ、今やラグビーに限らず、仲間の輪を大切にして目的を達成しようという意味で、他のあらゆるスポーツや一般社会にも引用されています。
この言葉は、日蓮聖人の御教えにも通じるもので、お祖師さまは、「異体同心なれば万事を成し」とお示しです。身体や能力はそれぞれ違っても、しっかりと目的を定め、各自が自分の役割を果たして互いに協力し合うならば、物事は必ず成し遂げられるのだと私たちを鼓舞して下さっています。
今、コロナ禍や自然災害によって先行き不安な時代ですが、みんなで異体同心を肝に銘じ、お題目の信仰を杖としながら、明るい未来を創造していきましょう。
(栃木県布教師会長
野澤壮監)