2021年10月7日
福岡 一日行堂
【福岡】 十月七日修法師会(佐野前明会長)主催の一日行堂が会長の自坊である田川市孝性寺において開催された。本年度入行予定だった者を含む計二十二名が参加した。
朝九時三十分より三度の水行、また本堂において法華経の諷誦に精進した。
開式にあたり、副会長の渡邉正顕上人(福岡市 宗玖寺住職)から、「今年も昨年に引き続き大荒行堂中止となりましたが、本年度入行予定の皆様には雰囲気だけでも感じていただき、孝性寺の諸天善神に気持ちをぶつけていただいて、一日過ごしてもらいたい。」と挨拶された。
コロナの影響で檀信徒は不参加で僧侶のみとなったが、参加者一同コロナが一日も早く収まって来年は無事に大荒行堂が開催されるよう心を込めて法華経を読誦した。
最後に会長より「今年入行がかなわなかった行僧の方には荒行堂の一日が想像できたのかなと思います。
我々僧侶は、無から有を生み出して御札等授与します。そこには何も無いところから、神仏の御加護を得るためにお札を授与します。そこに経力、私達の心を込めなければ、効力が発揮されず紙切れになってしまいます。何も無いところに有るものを生み出す。これが修法の世界です。皆様も各御自坊で発揮していただければと思います。」と閉式の挨拶をされた。