オピニオン
2021年10月1日
いのちに合掌
先日、夫が外国籍である家族がお寺に興味があるとのことでお参りに見えました。親子で合掌し丁寧に礼拝をしていました。一心に合掌する姿は美しく、尊く見えました。
合掌は感謝の心・素直な心・つつしみ敬う心が現れた姿であります。そこには怒りや憎しみ、おごり高ぶる慢心はありません。仏さまと一体となる祈りの姿であり、イキイキと生きる力と喜びが湧いてきます。
法華経・お題目に出会うことができた私たちは、常に大慈悲で導いてくださっている久遠本仏釈尊に合掌礼拝することが肝要です。そして大いなるいのちに包まれ生かされていることに感謝し、いのちの繋がり、自他のいのちの尊さに目覚め、敬い合う社会の実現につとめる使命があります。
「敬いの心で安穏な社会づくり、人づくり」に向かって、私たち1人ひとりの態度と行い、振舞が今こそ問われています。
(埼玉県布教師会長・石黒淳明)