2021年9月12日
神奈川2 龍口法難751年
【神奈川2】九月十二日(日)神奈川県藤沢市片瀬、霊跡本山龍口寺(本間日恩貫首)では、七五一年目の龍口法難会が朝より深夜一時すぎまで執り行われた。
残念ながらコロナウイルスによって昨年の七五〇年の節目に続き縮小での行事となった。龍口寺周辺を賑わす出店や夜の万燈・纏奉納も中止となった。
ここ数日間、全国的に感染者数は激減しており七月八月に比べ数字的には、改善の方向にむいていると思いますが、いまだ医療機関は逼迫な状況であることには間違いなく、油断できない状況下であり、医療従事者方々には敬意と感謝である。医療従事者を助けるためにも今一度私たちができることは、感染を広げないことが唯一できることではないでしょうか。
さて龍口寺付近は日中、一時的に小雨が降る中でも、感染予防を行いながら朝より開帳祈願や参拝に熱心な方々が来られ、お堂の中で手を合せている姿を見かけられた。また参拝者が少ない時間帯でも龍口寺の僧侶は、常に供養と感謝と祈願を思いながらお経をお堂内に響きわたらせていた。
夜の纏奉納は中止であるなか、人が集まらないよう告知無しで、午後三時ごろ、地元「龍ノ口片瀬睦会」により僅かの時間、十五分と決めた時間で、各々がコロナに負けないよう間隔を開け、太鼓を打ち、一心に纏を振った。感染予防より掛け声と笛は中止としたが境内には、太鼓の音色が響き渡った。
また、例年通り執り行われた夕刻六時と二十四時の大法要には、限られた僧侶が営み、例年通りの参拝者ではなかったもののお堂の中には、熱心に合掌をする参拝者を見かけることができました。
例年であれば各法要後、お堂内の高台より難除けの牡丹餅が振る舞われていましたが、今年は、今一度我慢の年として中止し、参拝者には報恩感謝の念と祈願としてお焼香を行っていただいていた。
深夜境内にでてみると雨もあがっており清々しい空気を感じた、あたりは真っ暗であり日曜日の夜にも関わらず静まりかえっていた、ふと時計の針をみると午前二時であった。七五一年前に日蓮聖人が土牢から引き出され敷皮石の上で斬首刑になりそうになった丑の刻であった。私もいろんな方々のご縁をいただきこの場にいられたことに一言では表せないが感謝を申し述べその場をあとにした。誰もが来年七五二年法難会が賑やかに執り行われること祈っておりました。