オピニオン
2021年9月1日
稔りの秋に
秋の稔りに感謝する季節を迎えます。千葉県は関東でも早場米の産地として有名です。8月中旬には、ご本尊さまやご先祖さまに早々と新米がお供えされ本当に有り難いことです。
巷に目をやれば、1年中、お米が店頭に並び、今では世界各地の特徴的なお米が手に入る時代となりました。諸外国の人が住み、それぞれの国のお料理屋さんや家庭料理としての需要があるからだそうです。
他の生命をいただいての私たちのいのち。あなたの命を私の命にさせていただきます。役立たせていただきます。私のいのちを通して仏さまに成っていただきます。目の前のお食事を「生命」として今一度見つめ直し、いただいたいのちに喜んでいただけるよう生きてまいりましょう。稲は変じて苗となる。苗は変じて草となる。草変じて米となる。米変じて人となる。人変じて仏となる。日蓮聖人『王日殿御返事』のお言葉です。
(千葉県西部布教師会長・木村順誠)