2021年7月9日
宮城 立正平和祈願大法要
【宮城】7月10日は戦時最大級の空襲のあった仙台空襲の日である。宮城県日蓮宗青年会(早坂寛道会長)はその仙台空襲犠牲者への追福と世界平和を祈念し、「立正平和祈願大法要」を毎年7月9日に開催している。コロナ禍により昨年は参拝者なしでの開催であったが、本年も本山・孝勝寺(谷川日清貫首)を会場として日青会会員のみで開催した。
法要では谷川貫首の表白文にて「静かに生死の浮沈を思うに優悔の悲しみ肝に銘じ、身に当たりて忍び難きなり」と谷川貫首の心情を述べ、戦死者に対する悲しみ、また東日本大震災犠牲者に対する悲しみ、また昨今の豪雨災害犠牲者に対する悲しみを吐露し、各犠牲者への冥福と安寧を願った。
その後、早坂会長導師の元「立正平和祈願会」にて修法を行い、無事円成した。
早坂会長は「昨年に引き続き参拝者なしにて開催しました。しかし、戦没者への慰霊の心持ちや、昨今の豪雨被害の被災者に対する皆様の気持ちは一緒だと思います。宮城の地より皆様の幸せを唯々祈るのみです。」と述べ、コロナ禍により思うように動けない状態でも、やれることをしっかりやろうという気持ちが表れていた。