オピニオン

2021年7月1日

■わが草物語

 境内の雑草が伸び、奉仕の檀信徒と草取りをした。根を張った雑草は片手で抜くことができない。両手で抜いた拍子に尻餅をついた檀徒を引き起こした時、「まぁ根と根が絡まって、種も落ちとるから来年も生えてきますばい」と一言あった▼「草魂」という言葉を思い出した。プロ野球元近鉄の300勝投手の鈴木啓示さんを講師で呼んだ時の講題である。雑草魂の根性論が前半の話であり、後半はエリート球団に立ち向かう雑草同士の助け合い、そして良き種を残していくという共同論的な講演だった▼コロナ禍のワクチン申し込みの際、インターネットと電話格差が話題になった。若い世代が高齢者のスマホを操作し、予約をしている姿が報道された。自分が親世代に尽くしたからといって「昔から助け合いでしょ。若い人にお願いするしかないわね」だけで良いのだろうか?▼今の子は先祖を知らない。夢を抱くこと、自分の知ること。若い人に伝え教えることはたくさんある。嫌われても大人の振る舞いとして縦のコミュニケーションをしなければならないのだ。遺伝子は両親から半分、祖父母から四半分、曾祖父母から八半分を受け継ぐ。「性格や顔や体型、体の強弱など、先祖の遺伝子が君にある」と先祖のエピソードを添えて後の世代に伝えなければならない。来年の今頃は、老若とともに草取りをしたいと思った。「草々の呼びかはしつつ枯れていく(相生垣瓜人)」(雅)

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