オピニオン

2021年6月10日

■賞味期限

 現在標準となったエコバッグを肩に掛け、「はじめてのおつかい」をしたが、早速妻に怒られた。賞味期限が明日だと言うのだ。妻云く「奥から取る」のがテクニックらしい。翌日、スーパーの棚の奥から取ると、なるほど賞味・消費期限が違っていた。うれしくなって一番奥の物をと体を目一杯伸ばして取る。しかし、冷静になって自分のその姿を想像してみると、なんとあさましい姿かと思うその姿は自分だけは少しでも新しい物をという欲にまみれた心だ▼テレビでSDGsについてやっていた。世界では飢餓に苦しんでいる人たちがいる一方で、日本では毎日1人が茶碗1杯分の食品ロスをしている計算になる。それは実は、消費者が棚の奥から食品を取るためにコンビニやスーパーは期限切れ直前の物を捨てなければならないからだという▼江戸時代はリユースな社会、つまり持続可能な社会であったという。それが現代の日本人はどうか? 常に新品を追い求めてはないだろうか。例えば新しいスマホが出ればそれに飛びつく。「もったいない」の精神が以前外国で紹介されたが、無駄がないという社会が日本人の美徳ではなかったのか▼反省した私は3度目のお使いで棚の手前から取るようにした。今度こそは褒めてもらえるとワクワク。しかし「この菓子パン、やっぱり賞味期限が明日よ」と。賞味期限にはご用心。(友)

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