日蓮宗新聞

2021年5月20日号

東京・歌舞伎座で市川猿之助さん主演「日蓮」公演

市川猿之助氏6月3日から東京・歌舞伎座で始まる「六月大歌舞伎」。市川猿之助さん主演の第3部『日蓮』の公演に先立つ4月某日、都内のスタジオでポスター用の写真撮りが行われた。
猿之助さんは手に持った経巻が下がりすぎていないかなど、写真の写り具合などをパソコンのディスプレーで真剣に確認。また撮影の合間には、仏教に詳しい猿之助さんと立ち会いを行った宗務院伝道部の降誕800年担当課長の太田順祥師との仏教談義に華を咲かせる場面も。
撮影を無事に終えた猿之助さんは、日蓮宗の僧侶檀信徒に向けて「この度、歌舞伎座の6月公演〝六月大歌舞伎〟で日蓮聖人降誕800年記念『日蓮』を上演する運びとなりました。私は主演の蓮長、後の日蓮を勤めることと相成りました。このようなコロナ禍の状況下でございますが、祈りの力を感じられる舞台にしていきたい所存でございます。どうぞご期待ください。公演は6月3日から28日まで。歌舞伎座にて皆さまのご来場をお待ちしております」とメッセージを送っている。
チケットはチケットホン松竹などで発売中。

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2021年5月10日号

第769回 立教開宗会

第769回立教開宗会と別当就任奉告式が4月27日、千葉県鴨川市大本山清澄寺祖師堂で営まれた。
日蓮聖人は建長5年(1253)4月28日、同寺の旭が森山頂で昇る太陽に向かいお題目を唱えられ、『妙法蓮華経』を弘めることをお誓いされた。日蓮宗ではこれを日蓮宗の始まりとし、立教開宗のご聖日としている。毎年、その前日の27日に日蓮宗は清澄寺で立教開宗会を営んでいる。
導師を務められた菅野日彰管長猊下は慶讃文で、今なお末法の様相を示す世にあって、日蓮聖人のみ心を体し僧侶檀信徒が異体同心に立正安国世界平和を目指すことを誓われた。また御経頂戴儀に続くお言葉では、昨今のコロナ禍における人の振る舞いに触れられ、「日常生活においてもう少し世界全体を考えることが大事です。お題目を唱える者が行動で範を示していきましょう。それが正法を立て国を安らかにしていきましょうという宗祖のお心に適う生き方なのです」とお説きになられた。挨拶に立った中川法政宗務総長は「ご親修で賜った尊いお言葉を胸に、暗い世相を切り開いていきましょう」と参列者に呼びかけた。
第14代別当に就任した金子日厚師は奉告文で、歴代別当の背中に学び、令和4年に迎える旭が森日蓮聖人銅像建立100年に向けて推進中の整備事業に全力で尽くしていく覚悟を示した。
事業の1つである、旭が森の日蓮聖人銅像までのスロープ工事は順調に進んでおり、同法要前には、菅野管長猊下が進捗状況の視察を行った(3面に関連)。車いすの人でも安心して参拝ができるスロープの完成の目標を年内とし、令和4年の立教開宗会で完成奉告式を営む予定。
また、翌28日早朝には旭が森で、生駒雅幸総務局長を導師に暁天法要が営まれた。
※清澄寺では現在もスロープ工事含む慶讃事業の浄財勧募を行っている。詳しくは清澄寺ホームページで。
立教開宗会①

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小松美羽氏が身延山の霊気受け、龍呼ぶ

小松美羽氏④作品がイギリスの大英博物館にも所蔵されるほど評価を受ける現代アーティストの小松美羽氏が4月17日、日蓮聖人降誕800年慶讃事業として山梨県総本山身延山久遠寺でライブペインティングを行った。小雨が降るなか、身延山を日本仏教三大霊山の1つとして認める小松氏が、同山の霊気と僧侶の読経を全身に受け、自身のテーマ「祈り」を込めながら作品を完成させていく姿に多くの参拝者が息をのんだ。
◇内野法主猊下に夢の実現報告
16日に身延山に到着した小松氏は日蓮聖人ご廟所を参拝した後、柔らかな門前町の雰囲気を楽しんだ。午後2時に内野日総法主猊下にお目通りし、身延山へは以前からプライベートで参拝していることを伝えるとともに「多くの人のご縁をいただいたおかげで身延山でのライブペイントの夢が叶います」と報告すると、内野猊下は「楽しんでいただきながら、1つの立派な足跡となることを」と緊張をほぐされながら小松氏の大きな可能性に期待された。またそのほか小松氏は身延山大学の仏像制作修復室の見学や、身延山高校の生徒からの質問を受けたり、一緒に写真を撮ったりと触れ合った。
午後6時からは本堂で、小松氏を囲み大勢の僧侶が唱題行を行った。小松氏は合掌しながら、じっと釈尊像や日蓮聖人像を見つめ翌日のライブペイントへの集中力を高めていた。
◇小松氏にとっての「祈り」
小松氏にとっての「祈り」は宗教の垣根を超えたものであり、誰もが持つものとして最も重要視するテーマだ。そして、作品に込められる「祈り」とは小松氏の自我による「祈り」ではなく、地球上の生きとし生けるものの「祈り」を指し、自身の役割はその「祈り」を届けることにあると話す。「自分の体はここにいるけれど、魂は地球を俯瞰している」と自我と自我から離れた感覚について語る小松氏。ずっと描き続けてきた龍や狛犬など目には見えないが確実にいる「神獣」を媒介させながら、作品で実現(届ける)する芸術家だ。
◇糸のような緊張感
17日午前10時、本堂から登場したのはあどけない表情の小松氏。しかし、ライブペイントのキャンバスに向かいあった瞬間、張りつめた糸のような緊張感を帯びる。小松氏だけではなく、その場にいた人すべてが感応していく。用意された金と銀の箔が貼られた直径1・8㍍の円形キャンバス3枚に、時には絵具を投げつけ、また手の平を使い色を着けていく。筆も用いることもあれば、チューブから直接絵具を塗りたくり、キャンバスを彩る。そして時折、首を振ったかと思えば、呼応するように頷く。小松氏のその姿から、一見龍のような気迫さと大胆さが垣間見えるようだが、実は統一された強弱や一音も狂わない精密なオーケストラのような繊細さの方が勝る。ライブペイント開始から1時間。座り込んで平伏す小松氏の目の前には作品(神獣)があらわれていた。
完成した作品について小松氏は、「今、世界は大きな課題に直面しています。円のキャンバスは人びとと祈りが集うことを表しています。身延山は緑も多いですが、水も集まる場所なので水の形を龍に表しました。中央の龍の頭からは蓮の華が咲き、瞑想している姿。下には蓮の池からの多くの僧侶による世界平和への祈りの手を合わせた姿。祈りがこもった絵です」と説明し、「コロナで身延山に来られなくなった人など、たくさんの人が祈りに向き合っていると思います。みなさんが大切に思う場所に人の流れや動きがつながってほしい」と願った。小松氏が見せた姿や作品は、人間が持つ不思議な力の具現化を表し、地球の可能性や希望・未来がまだまだ先にあることを示している。
担当の関本城宗務院伝道部長は、「作品に感動しました。800年事業は小松さんをはじめ、市川猿之助さん、天野喜孝さんという、現代アートや役者さんとして名だたる人が関係してくれています。法華と芸術家の昔から強かった繋がりも同時にクローズアップしてもらえる機会にもなることを期待しています」と語っている。

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